ライフストーリー支援
2025-06-26 15:30:42

国内初、ライフストーリーワーク国際資格取得支援の新制度創設

国内初のライフストーリーワーク国際資格取得支援制度



公益財団法人ミダス財団は、特別養子縁組家庭に住む子どもたちの未来を支えるために新たな制度を導入しました。この制度は、日本国内でのライフストーリーワーク国際資格「アドバンスドサーティフィケートコース」受講生を対象にした費用助成制度で、その名もミダスフェロー制度です。

社会的背景



日本では、社会的養護を受ける子どもたちが自らの出生や育ちについて知る機会が限られています。その結果、彼らは自分の生育史やそれに伴う感情を未消化のままで抱え続け、自身の人生に悪影響を与えてしまうことがあります。この現実は、あまり知られていないのが現状です。

このような課題を解決するためには、ライフストーリーワークという専門技法が不可欠です。英国などでは福祉専門職の必修研修として定着していますが、日本ではその実践者が少なく、体系的な教育機会が不足しています。ミダス財団はこの点に着目し、より多くの支援者に研修機会を提供しようと、費用助成制度を創設しました。

ミダスフェロー制度の概要



この制度は、受講にかかる費用の一部を負担するだけでなく、受講者同士のネットワークを形成することを目的としています。また、実践者たちによる発信活動や勉強会の実施を通じて、学びを深めていくコミュニティを育むことを目指しています。

ライフストーリーワーク国際資格について



この資格は、リチャード・ローズ博士が開発したプログラムに基づいています。社会的養護を受ける子どもたちが、自身の出自や育ちについて深く理解し、より良い自分に向かうための支援を行うものです。

ライフストーリーワークにはいくつかの効果があります。具体的には、自己調整力の獲得やトラウマ症状の軽減、高リスク行動の減少等が挙げられています。これにより、養育者との関係性も深まり、友人関係を築く力も強化されます。

プログラムのスケジュール



本制度に関連するプログラムは以下のように実施されます:
  • - 2025年6月27日~29日(オンライン開催)
  • - 7月29日~30日(対面開催/大阪)
  • - 8月1日~3日(対面開催/東京)

関係者の声



一般社団法人ALLOUNDセラピューティック・ライフストーリーワークジャパンの代表、德永祥子氏は、「この研修は、ライフストーリーワークを始めたいが不安を感じていた方々にとっての大きな支援となります。さらに、資格取得後も安心して実践できるよう、コミュニティの形成を進め、バックアップをしていく方針です。」と語っています。

一方、ミダス財団の事業統括、玉川氏は「特別養子縁組において、実践者には高度な専門技能が求められます。ミダスフェロー制度を通して、より多くの支援者が子どもたちと向き合える未来を望んでいます」と述べています。

ミダス財団のビジョン



ミダス財団は、「2050年までに1億人にポジティブな人生選択の機会を提供する」という大きなビジョンのもと、社会貢献活動を行っています。この取り組みは、持続可能な社会の実現に向けた一歩とも言えるでしょう。

この新制度は、日本の福祉制度の充実に向けた重要な試みです。多くの支援者がこの制度を活用し、子どもたちの未来を明るく照らす助けになることを期待しています。


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会社情報

会社名
公益財団法人ミダス財団
住所
東京都港区赤坂八丁目11番37号いちご乃木坂ビル5階
電話番号
03-6804-6855

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