村田好謙の大規模個展「天照の恵」開催
漆芸家・村田好謙の個展「天照の恵」が2025年10月16日から26日まで、京都市の大雅堂で開催されます。本展のテーマは、天空から降り注ぐ光と水が生み出す生命の繋がり。現代漆芸の先駆者として知られる村田は、長いキャリアの中で漆の可能性を追求し、多くの受賞歴を有しています。この個展は、彼の創作活動の集大成とも言えます。
展覧会の見どころ
この展覧会では、村田氏の独自の技法と、その作品の美しさが際立っています。伝統的な漆技法の基盤に加え、村田は和紙を漆で固める独自の手法を用いて、素材の多様性を活かした作品を生み出しています。これにより、静謐かつ力強いアートが創出されています。自然の神秘に寄り添った作品群は、訪れる人々に深い感動をもたらすことでしょう。
一部の代表作には、「常光礼讚」と題された巨大な作品や、「彼方の光(菊)」、「降臨」といった独創的なアートピースが含まれています。展示室には、素晴らしい光の演出が施され、漆の美しさを最大限に引き立てています。
村田好謙とは
村田好謙は1956年に京都で生まれ、漆芸の道を歩む中で数々の名誉ある賞を受賞してきました。1988年には京都府工芸美術作家協会展で京都府知事賞を受賞。他にも、2007年の日展100年記念展特選、2011年の日工会展内閣総理大臣賞など、多数の受賞歴があります。また、村田は日展特別会員、日工会常務理事事務局長、京都府工芸美術作家協会副理事長といった多くの役職とも関わっています。
企画の詳細
この展覧会は、京都市東山区の大雅堂での開催となります。会場は1階と2階の展示室を使用し、入場は無休で行われます。営業時間は午前10時から午後6時までで、各日の訪問を歓迎しています。観覧は無料で、漆芸に興味のある方々はもちろん、初めての方にもお楽しみいただける内容となっています。
この機会にぜひ、村田好謙の作品と、彼が表現する光や水、生命の繋がりを感じに足を運んでみてはいかがでしょうか。美術の新たな魅力が、あなたを待っています。