アスエネとJICTが共同出資を発表
2025年8月22日、アスエネ株式会社と株式会社海外通信・放送・郵便事業支援機構(JICT)が共同出資を発表しました。この出資は、米国のクライメートテック企業NZeroへの支援を目的とし、両社が連携して気候変動問題への取り組みを進める第一歩となります。
共同出資の意義
アスエネは、東京都港区に本社を構える企業で、CO2排出量の見える化や削減を目的としたクラウドサービス「ASUENE」を展開しています。これまでに10,000社以上の企業に導入され、業界でのリーダーシップを発揮しています。一方で、JICTは、総務省の管轄の下、ICT分野における企業の海外展開をサポートする官民ファンドです。今回の出資により、アスエネはNZeroの全株式を取得し、成長を加速させることが期待されています。
NZeroは、米国の気候テック企業で、州や地方自治体を顧客に持ち、公共セクターへも広く導入されています。この提携により、アスエネは、NZeroの持つ強みを生かしながら、グローバル規模でのエネルギーマネジメントのニーズに応え続けることが可能になります。
環境問題への取り組み
昨今、環境問題の深刻さは増しており、企業に対して脱炭素社会の実現が強く求められています。この流れは日本国内に限らず、米国でも同様です。エネルギーマネジメントの需要が高まり、企業はCO2排出量の削減とコストの合理性を両立させなければなりません。アスエネは、ESG評価サービスや気候変動関連のコンサルティングサービスも展開し、これまでに15,000社以上の導入実績を上げています。
また、環境に配慮した事業の展開は、企業の競争力向上にも寄与するため、アスエネは今後も持続可能なビジネスモデルの構築を目指します。
今後の展開
今回の共同出資は、NZeroへの支援に留まらず、アスエネとJICTが連携し、脱炭素とクライメートテックの分野で多国籍なスタートアップの展開を支援する土台となります。アスエネは、JICTとの強力なパートナーシップを活かし、グローバル市場での進展を推進し続ける意向です。
アスエネのCEO、西和田浩平氏は「気候変動対策はAIやエネルギーコスト削減において、グローバル経済の核です」と述べ、国際競争力の向上に向けた取り組みを強化していく考えを示しています。
最後に、JICTの大島周社長は、アスエネの国際的な拡大を支援することが光栄であり、両者の協力によって、グローバルNo.1のクライメートテック企業への成長を期待していると強調しました。今後も、アスエネとJICTの連携が生み出す新たな可能性に注目です。