アドインテとロフトが提携、リテールメディアに新たな風を吹き込む
2023年、株式会社アドインテが株式会社ロフトとの業務委託契約を締結し、2025年5月から「リテールメディア」に関する新プロジェクトを展開することが発表されました。ロフトでの広告メニューの刷新に向けたこの取り組みは、来店客に対する体験価値の向上だけでなく、広告主にとっても効果的な販促支援を図ることを目的としています。
リテールメディアの具体的な施策
アドインテとロフトの提携における「リテールメディア」の主な取り組みは、以下の4つのポイントに整理されています。
1. 縦型サイネージ広告の展開
2025年5月より、全国のロフト店舗にデジタルサイネージが導入されます。これにより、顧客は店頭で商品やサービスに関する広告を視覚的に楽しむことができるようになります。この縦型サイネージは、取り扱い商品についてのストーリーや魅力を訴求するのに最も効果的な手段となるでしょう。広告主向けには、配信後の顧客購買動向を分析し、その結果を基にプロモーションの最適化を支援するとされています。
2. 旗艦店舗でのレジ上サイネージ
新生・梅田ロフトや渋谷ロフト、銀座ロフトの3店舗では、レジ上に大型サイネージが設置される予定です。ここでは、ロフトの販促コンテンツや広告主のコンテンツが視覚的に訴求され、顧客の記憶に残るインパクトを与えることを狙います。
3. ロフト公式アプリへの広告配信
ロフト公式アプリ内でも広告が配信されます。2025年5月にはこの機能がスタートし、広告主の反応を分析するためのデータも収集される計画です。顧客の行動をリアルタイムで分析し、それに基づいて効果測定が行われるため、広告主にとって非常に有益な施策となるでしょう。
4. 自動販売機「ロフボ」の導入
新生・梅田ロフト、渋谷ロフト、銀座ロフトの店舗には、自動販売機「ロフボ」が導入されます。このロフボでは、新商品の試供品が無償で提供され、アプリ会員の利用者が自由に選んで受け取ることができる仕組みになります。これにより、店舗でのサンプリング配布がよりスムーズに行われ、スタッフの負担も軽減される見込みです。
データ活用による販促手法の最適化
アドインテはロフトアプリ会員の購買データと広告データを掛け合わせることで、広告の効果検証や販促手法・タイミングの最適化を進めていく方針です。効果的な販促支援を行うリテールメディアとして、さらなる広告メニューの共同開発が期待されています。
企業情報
ロフトは1996年に設立され、商業活動を行っている企業です。今回の提携により、顧客に新たな体験価値を提供し続けることができるでしょう。また、アドインテは2009年に設立され、流通小売DX支援に特化した企業です。この協業が実を結ぶことにより、流通業界全体に良い影響を与えることが期待されています。