デジタルハリウッド株式会社は、ICTやデジタルコンテンツの人材を育成する機関として知られています。その教育的な取り組みが、最近高岡龍谷高等学校において新たなステージへと進化を遂げています。
高岡龍谷高校の新たな挑戦
富山県高岡市に位置する高岡龍谷高校では、2024年度からデジタルハリウッドの教育コンテンツを取り入れ、デジタルクリエイティブ教育を強化することが発表されました。この施策は「高等学校DX加速化推進事業(DXハイスクール)」の一環であり、学校とデジタルハリウッドの協力によって実現します。
2024年度には、主に教職員を対象にeラーニングを導入し、実地での研修も行われる予定です。特に教員向けのカリキュラムには、動画編集やデジタルデザインのスキルを学ぶ「Illustrator/Photoshop講座」や「AfterEffects・Premiere講座」が含まれています。
教員研修の実施と期待される成果
デジタルハリウッド大学の大島ダヴィッド講師が教員研修を行い、実際の授業に役立つ技術を伝授しました。教員たちは積極的に参加し、楽しみながら動画制作の技術を習得している様子が見受けられ、一部の教員は生徒へ教え伝えることを楽しみにしています。
この研修の効果は、今後、より多くの生徒へと波及していく見込みです。2025年度からは生徒への支援も拡大し、出張授業や動画教材の活用を通じて、さらなる教育の充実を目指していきます。
高岡龍谷高校の教育理念
高岡龍谷高校は、仏教精神を根底にしながら、一人ひとりの可能性を大切にする教育方針を持つ学校です。今後は、全生徒が「情報Ⅱ」を履修するカリキュラムを導入し、情報技術やデジタルスキルを広めることで、地域との教育格差を超えていくことを目指しています。
同校の常務理事である米谷和也様は、デジタルハリウッドとの連携が教育の質を高める期待を込めて、「私たちにとっても大変心強く、生徒、保護者にも魅力的な教育コンテンツを提供することができます」と語りました。
デジタルハリウッドアカデミーの役割
デジタルハリウッドアカデミーは、高等学校におけるICT教育支援を進め、オンラインとオフラインを組み合わせた「ブレンディッド・ラーニング」と呼ばれる教育手法を提唱しています。この手法により、多様なデジタル教育のニーズに応え、高校生活をより充実させるための支援を行っています。
まとめとして、高岡龍谷高校がデジタルハリウッドとのパートナーシップを通じて如何に未来の教育を創造していこうとしているのか、その姿勢はこれからのデジタル教育の示唆に富んでいます。地元富山でのDX人材の育成が、全国に波及する日も遠くないかもしれません。