オンライン卸売市場の新たな試み
オンライン卸売市場「みらいマルシェ」が、2025年3月7日より鮮魚売り場向けの「店頭販促支援キット」の提供を開始することが発表されました。これは、産地とスーパーマーケットを繋ぐ同市場の特性を活かし、より魅力的な鮮魚販売を実現するための支援策です。
背景: 産地直送の需要増
近年、消費者の間で「産地直送」への関心が高まっています。これに応える形で、スーパーマーケットや鮮魚小売店が産地直送の商品を取り扱う対応が増えましたが、物流の複雑さや魚種の多様性が壁となり、効果的にその魅力を伝えられていない現実もあります。特に、魚ごとの魅力や味わいを際⽌させることが難しく、売上向上には思うように繋がっていなかったのが実情です。
支援キットの内容
「店頭販促支援キット」では、基本的な販促物のほか、魚ごとの魅力を際立たせるためのPOPが同梱されています。これには、各魚の調理法や味わいの特徴を紹介する魚POP、また産地の特徴を詳述する産地POPも含まれており、消費者に合わせた情報提供が可能です。
また、みらいマルシェは仕入れ予測データを駆使して、鮮魚小売店が仕入れる魚種や季節に合った販促を定期的に行い、労力を大幅に軽減する取り組みもしています。これにより、スーパーマーケットが魚の魅力を効果的に消費者に広く伝えられる状況を整えるのです。
試験運用: OONOYA 新綱島店の成果
この新しい販促支援の先行事例として、東京都の「OONOYA 新綱島店」において試験運用が行われました。当店では、「みらいマルシェ」を使い初め、販売向上を図ってきましたが、販促支援キット導入後、客の反応が大幅に改善しました。
特に、来店客からの好意的な声が多く寄せられ、「この店舗の魚は美味しい」といった評価も増加しています。鮮魚部門チーフの吉岡慎太郎さんは、「店頭販促支援キットの導入により、短期間で売れ行きが好転し、地域に親しまれる店を目指し続けることができると感じた」と語っています。
無償提供から始まる新たな導入プラン
「店頭販促支援キット」の特徴として、初めての導入店舗には無償で提供されることが挙げられます。このプランにより、スーパーマーケットが販促の運用方法を学び、新たな運用モデルを確立することで、他店舗への展開がスムーズに進むことが期待されています。
未来への展望
「みらいマルシェ」は、今後も鮮魚売り場の販促支援を通じて、消費者の魚に対する親しみを高め、魚食文化の普及を図っていく意向を明らかにしています。そして、今後も新しいPOPを開発し、販促効果を高める仕組みの提供を進めていく考えです。
なぜなら、同社は「毎日の食」を豊かにするためのインフラづくりに挑んでおり、地域経済の活性化やフードロス削減という視点からも注目されています。今後も魚食文化の推進に向けて、さまざまな施策を展開していくことが期待されます。
お問い合わせ
「鮮魚売り場向け 店頭販促支援キット」に関する詳細および導入方法については、みらいマルシェの公式ウェブサイトやアプリ内からのサポートセンターへのお問い合わせが可能です。これからのスーパーマーケット業界に注目が集まります。