摘果りんご使用の新感覚ノンアル飲料「テキカカアップルソーダホップド」登場

新たな飲み物の登場！

2024年10月、弘前のりんご園・もりやま園が注目の新商品「テキカカアップルソーダホップド」を発売しました。この商品は、特殊な手法によって摘果されたりんごを100%使用した革新的なノンアルコール飲料です。果汁と炭酸にホップを加えることで、爽快感とともに新しい味わいを提供しています。

摘果りんごとは？

摘果りんごとは、熟す前に間引きのために摘まれた小さなりんごのことです。りんご栽培において、安定した品質を保つためには重要な作業です。この摘果作業は、5月下旬から7月下旬の間に行われ、樹上の約9割の実が手作業で摘み取られます。そのため、摘果されたりんごは多くが廃棄される運命でしたが、もりやま園はこの資源を有効活用する道を選びました。

採用された新しい技術

もりやま園では、摘果りんごを活用するための研究開発を5年間実施し、安全な栽培方法の実用化に成功しました。2018年にはテキカカシードルの販売を開始し、続いて2019年にはノンアルコール版の「テキカカアップルソーダ」が市場に登場しました。この商品は、お酒を飲めない方や運転が必要な方でも楽しめる新しい選択肢として、非常に好評です。

新商品「テキカカアップルソーダホップド」

今回の「テキカカアップルソーダホップド」は、さらに進化した商品です。爽やかさはそのままに、ホップの香りとほのかな苦味が加わることで、まるで本物のビールを飲んでいるかのような感覚を楽しむことができます。特に、ビールの苦味が苦手な方でも気軽に楽しめる味わいに仕上がっています。

新たに導入されたフィルター装置によって、開栓時の炭酸の吹き出しをコントロールする技術も実現しました。この技術により、製品全体の品質安定に寄与し、今後の製造にも大きな期待が寄せられています。

環境への配慮

もりやま園の取り組みは、ただの飲料開発ではありません。廃棄されてしまう予定だった摘果りんごを製品化することによって、労働生産性を2016年比で1.94倍に向上させ、持続可能な農業を目指しています。このような努力が評価され、テキカカアップルソーダは発売以来、全国の飲食店や小売店から高い支持を受けてきました。