医療的ケア児者の旅行実態調査結果
2023年、一般社団法人Try Angleが医療的ケア児者とその家族を対象に実施した全国旅行実態調査の結果が注目されています。この調査は、47都道府県にわたる345名の回答をもとに、旅行に対する意欲と実態を明らかにしました。
調査の背景と目的
医療的ケアを必要とする「医療的ケア児」が増加傾向にある中、全国に約2万人が存在しています。彼らは、特定の医療機器を必要とするため、旅行は非常に困難なものとなります。Try Angleは、医療的ケア児者とその家族が旅行を楽しめる社会を目指し、ニーズや課題を把握すべく調査を実施しました。
主な調査結果
調査により、興味深い結果が得られました。
- - 旅行経験: 回答者の約80%が宿泊旅行を経験しており、未経験者でも約80%が「外出したい」と考えています。
- - 旅行手配の実態: 94.2%が自力での旅行手配を行い、旅先の問い合わせや準備に苦労していることがわかりました。
- - 情報不足の深刻さ: 体調への不安や情報不足が旅行をためらう理由として挙げられる中、特に「おむつ替えの場所がわからない」ことが大きな障壁とされています。
旅行手配と情報収集の障壁
宿泊旅行を経験した家族の多くが、旅行情報の不足から宿泊先の選定に苦労しています。自由回答からは、特に高年齢の医療的ケア児を持つ家庭が「乳幼児向けの設備では対応できない」との声が寄せられ、情報収集のための事前確認が必須となっています。これにより多くの家庭が旅行に出られない現状が浮き彫りになりました。
話題となったオンラインミートアップ
調査結果を受け、Try Angleは公開のオンラインミートアップを開催し、参加者と共に旅行支援の改善についての議論を行いました。これにより、情報の共有や意見の交換が進み、今後の支援策に向けた道筋を探る機会となりました。
今後の取り組み
Try Angleは、調査結果を基に医療的ケアを必要とする家族が安心して旅行できるよう、観光事業者との意見交換やヒアリング、設備改善の推進、旅行行程のコーディネート支援を進めていきます。これにより、医療的ケア児者とその家族が旅行の楽しさを享受できる環境づくりを目指します。
結論
以上の調査結果から、医療的ケア児者が旅行をする際の情報不足や環境整備の遅れが明らかになりました。Try Angleの活動が今後の社会において、支援の輪を広げ、より多くの家庭が旅行を楽しむことができるような環境に寄与することが期待されます。詳細な調査結果は、公式HPや提供されたPDFを通じて確認可能です。今後も皆さまからの支援を担当し、活動を継続してまいります。