新たに重版が発売された『構築された仏教思想親鸞救済原理としての絶対他力』
佼成出版社が発行した新刊『構築された仏教思想親鸞救済原理としての絶対他力』が、早くも第6刷を迎えました。この本は、釈徹宗著によるもので、親鸞の思想を深く掘り下げる内容が盛り込まれています。特に、法然から受け継いだ他力思想を基に、自己の内面的な苦悩を探求する親鸞の姿が描かれています。
仏教における基本的な教え「私が仏になる」という概念から、「仏が私を救う」という新たな視点が生まれるまでの過程を理解することは、現代に生きる私たちにとっても大いに意義があります。著者は比較宗教学の研究者であり、浄土真宗の僧侶でもあるため、それぞれの側面から親鸞を考察しています。
親鸞が示した「救いと絶望」の共存
親鸞は、法然の教えを忠実に受け継ぎながらも、自身の罪業を徹底的に鑑み続けた人物です。彼は自らの心境を「私だけは救われまい」と絶望することで、同時に救いの可能性を考察しました。このような絶望感と救いの共存は、宗教的な探求における重要なテーマであり、現代の人々の宗教心の在り方、無地域化や個人化といった傾向とも照らし合わせることができます。
現代における親鸞思想の意義
本書の特長は、親鸞の著作だけでなく、その思想の多様性を多角的に分析している点です。『歎異抄』を基にした論考に加え、親鸞が人生の中でどのように考え、行動したかを通じて、彼の信念がどのように形成されたかを学ぶことができます。また、この書籍は136ページと薄手であるため、気軽に手に取ることができ、一気に読み切ることが可能です。
仏教の未来を考える上でのヒント
本書を通じて、現代における仏教の意義や親鸞の思想から得られる知恵を探っていくことができます。特に今の時代、伝統的な宗教的価値観が薄れつつある中で、親鸞の奮闘を理解することは、私たちの宗教心や自己理解に新たな光を与えるかもしれません。
書籍情報
- - 書籍名: 構築された仏教思想親鸞救済原理としての絶対他力
- - 著者: 釈徹宗
- - 発行: 佼成出版社
- - 価格: 1,540円(税込)
- - ページ数: 136ページ
多様な視点から仏教の深い世界に触れる機会を得られる本書は、宗教に興味があるすべての人由におすすめです。