3D絵本サービス
2016-06-30 14:48:13

視覚障害者のための新しい3D絵本体験を提供するサービス開始

視覚障害者の方々が抱える情報の受け取りに関する課題が、多くの人たちに認識される中、オープンエイジ総合研究所と株式会社ミリメーターが共同で、新たなサービスを開始しました。このサービスは、視覚に障害のある方やその家族のために、写真や画像から立体の絵を生成し、それを点字と組み合わせることで、世界で一つだけの絵本を作り出すものです。

日本国内には、その支援が求められている視覚障害者が約30万人存在し、そのうちの3万人は点字での生活を強いられています。既存の点字プリンターや点字新聞といった支援ツールはありますが、制約が多く、利用者が自ら情報を積極的に取得する環境は整っていませんでした。見えない情報をどうにかして得ようとしても、受動的な情報収集に限られているのが実情です。また、視覚障害者からすると情報がどこにあるのかも把握しづらいのが現状です。

そこで、本サービスを通じて、点字と立体表現を組み合わせることで、新たな感覚を提供しようとしています。例えば、思い出の手紙や子供の成長記録、さらには世界中の風景写真を点字メッセージと共に物体化することができ、一人ひとりにカスタマイズした個性的な情報を伝える手段となることが期待されます。これにより、視覚障害者が自らの意思を発信できる場が生まれるのです。

この新しいサービスの実現は、従来の「点の世界」に対する挑戦です。点字や点図を使用する際には、プリンターやディスプレイによって表現が2次元に制限されていました。しかし、3Dプリンティング技術を用いることで、ユーザーに対し立体的な情報を提供できる可能性が広がります。より複雑な絵や写真を手触りで理解できることは、視覚障害者にとってまさに革新と言えるでしょう。

このプロジェクトに関わる株式会社ミリメーターは、社会的に意義のあるサービスを提供するために、たとえ数人のためであっても挑戦する姿勢を貫いています。彼らの3D技術と専門知識を駆使し、サービスの夢を実現させるための支援を行うことを目指しています。

オープンエイジ総合研究所は、人と人とのコミュニケーションの機会を創造し、さまざまな社会的課題に対処することを方針としています。彼らの活動は、未来のITサービスにおける異業種間のつながりを強化するもので、多くの方々に新しい体験を提供することを目指しています。

一方、株式会社ミリメーターは、精密な職人技と現代の技術を掛け合わせ、革新的な製品を生み出してきました。彼らの過去の実績には、3Dプリンターでの立体文字制作や、新しい玩具ブランドの立ち上げが含まれています。今後も、日本のものづくりを活性化するため、新しい技術に挑戦し続けることでしょう。

本サービスの開始は、視覚障害者が夢を持ち、豊かな表現を享受するための新たな出発点となることが期待されます。視覚に障害のある方々が持つ情報の受け取り方が変わり、彼らの生活がより充実したものになることを願っています。社会全体で、この新しいサービスの拡大と定着に向けて支援していくことが重要です。

会社情報

会社名
株式会社ミリメーター
住所
東京都渋谷区富ヶ谷2-2-22
電話番号
03-6265-3881

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