EARTHBRAIN、次世代モバイル3次元計測アプリを発表
株式会社EARTHBRAIN(代表取締役社長 小野寺 昭則)は、土木現場のICT施工を支援する新しい3次元計測アプリ「Smart Construction Quick3D」を開発しました。このアプリは、LiDARスキャナとカメラを搭載したスマートフォンやタブレットを用いて、高精度な計測を可能にします。提供は2022年5月下旬に開始される予定です。
簡単導入可能な計測アプリ
本アプリは、ICT施工に不慣れな方でも簡単に操作できることを重視して開発されました。小規模な現場でも手軽に導入でき、日常業務においても測定精度が確保されます。ユーザーは、本アプリを使用するためのライセンスを購入した後、LiDARスキャナ搭載のデバイスにインストールして測定範囲を撮影するだけで、高精度な計測点群データの生成が可能となります。
具体的には、LiDARスキャナから取得した点群データや撮影した画像情報を元に計測が行われます。特に、国土交通省が定める±50mmという測定精度基準に則った管理が実現します。このため、土木現場における出来形管理の効率化が期待されています。
測定精度とメリット
本アプリは、2022年3月に改定された「3次元計測技術を用いた出来形管理要領(案)」に完全に準拠しており、信頼性の高い測定を保証します。特に小規模土工現場の出来形管理においては、面計測を行うことによって工事成績に1点の加点が適用されることが決まっており、作業効率の向上とともに、作業コストの削減が見込まれます。
さらなるデジタル化への取り組み
EARTHBRAINは、建設現場のデジタル化を進めることで、生産性・安全性・環境への配慮を強化し、持続可能な未来の現場づくりに取り組んでいます。デジタル技術を駆使したSmart Constructionは、業界の常識を変える可能性を秘めており、今後の展開が注目されます。
本アプリの利用に際しては、
Smart Construction DX Gatewayからライセンスの購入が必要です。また、測定範囲の設定に必要な専用の標定点シートや検証点シートも、アプリ提供開始以降にダウンロードできるようになります。
EARTHBRAINについて
株式会社EARTHBRAINは、コマツ、NTTドコモ、ソニーセミコンダクタソリューションズ、野村総合研究所の4社による共同設立企業です。建設業界における「Smart Construction」の提供を通じて、業界全体の生産性や安全性を飛躍的に改善することを目指しています。これからも、革新的な技術を通じて建設現場の未来を切り拓く活動に邁進していきます。