新・適温蓄冷材登場
2024-10-24 17:22:20

シャープが開発した新しい適温蓄冷材が冷凍輸送を革新

シャープが新たな「適温蓄冷材」を発表



冷凍輸送の効率化を目指して、シャープが新しい適温蓄冷材を発売しました。この製品は、法人向けに販売が開始され、冷凍食品や化学品の低温輸送での利用が見込まれています。新たにラインアップに加わったのは、-22℃と-19℃の計4種の蓄冷材です。これにより、食品宅配事業者や各種業界の要望に応じた柔軟な選択が可能になりました。

近年、冷凍輸送の現場ではドライアイスの不足が問題視されています。特に、原材料となる液化炭酸ガスが不足しがちな夏場には、代替品の需要が高まりました。そこで、シャープは独自の蓄冷材料技術を活かし、さらなる製品開発に取り組んできました。

この新しい蓄冷材は、水を主成分にしながらも、複数の化合物を独自の配合で調整しています。この技術により、-24℃から+28℃の温度範囲で特定の温度を一定時間保つことが可能です。特に、冷凍食品の保冷に適した-18℃付近の温度を維持する特長を持っています。

加えて、再凍結が可能なため、繰り返し使用できるのも魅力です。ようやく飲料や食品以外にも活用が広がりつつあるこの技術は、多様な業種における冷凍輸送ニーズにも応えられるでしょう。

また、この蓄冷材の優れた点は、凍結させる際の温度が従来品よりも高いことです。具体的には、-22℃の蓄冷材は-24℃以下、-19℃は-20℃以下で凍結可能です。今までの蓄冷材は、融点より10℃ほど低い温度で凍結させる必要がありましたが、新製品はより高い温度での凍結を実現しています。これにより、業務で使用する冷凍庫の運用効率が向上し、消費電力を削減することができます。結果としてCO2の排出量削減にも寄与しています。

シャープは、これらの成果を踏まえ、さらなる低温輸送の効率化に向けた取り組みを続けていく方針です。エネルギーを効率的に使用し、環境への負荷を軽減する技術の開発が期待されます。

まとめ


新しい適温蓄冷材は、冷凍輸送の分野に新たな可能性をもたらす製品です。ドライアイスに代わり得るこの蓄冷材は、様々な業界での利用が進むでしょう。これからの冷凍輸送のスタンダードになるかもしれません。利用する事業者にとって、大きな資源となることが期待されています。


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会社情報

会社名
シャープ株式会社
住所
大阪府堺市堺区匠町1番地
電話番号
072-282-1221

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