瀧波ユカリさんのトークが導いた「夫婦の幸せ」への視座
2025年3月9日、名古屋の栄エリアにある複合施設「オアシス21」で開催されたトークセッションが注目を集めました。このイベントは、シングルマザーに住まいやコミュニティの支援を行う「認定NPO法人LivEQuality HUB」が主催し、漫画家・エッセイストの瀧波ユカリさんがゲストとして参加しました。
多様な参加者が集まる
当日は約64名が参加し、男女問わず多くの方が集まりました。また、隣接するスケートリンクや商業施設の利用者や通行人も関心を持って立ち止まり、イベントに耳を傾けました。新しい形のアウトリーチとして、オープンスペースでの開催が試みられたことが、このイベントの大きな特徴です。
イベントのテーマと背景
このイベントは、参加者の声から生まれたもので「諦めて我慢する」以外の選択肢を見つけてもらいたいという思いが込められています。特にシングルマザーたちのDV被害経験など、多くの困難に直面する世代に向けて、瀧波さんがこれまで描いてきた作品を通じた痛みの共有が目的でした。自らの体験やクリエイティブな表現を通して、夫婦生活の疑問や日常的なモヤモヤを深堀りしました。
会場の雰囲気と内容
開場前から多くの人々が集まる中、瀧波さんの登場時には温かい拍手が起こります。彼女は、食事を全て食べてしまう夫の姿や、些細な問題からくる疑問をシェアし、笑いを交えたトークで場を盛り上げました。自らの経験談を交えながら、耳の痛い話を軽快に語り、参加者は共感しやすい雰囲気が醸し出されました。
殺伐とした問題にも光明を
瀧波さんは、家庭内の緊張関係は子どもにも影響を与えることを示し、分野の専門家からのアドバイスも共有。第三者の介入による解決策を提案するなど、実践的な情報が響きました。そのため、参加者からは「今まで向き合えなかった自分の課題を考える良い機会になった」との感想が寄せられました。約9割の参加者が満足度を示し、場の雰囲気が非常に良かったことが窺えました。
新たな試みへの挑戦
一般的に、DVや夫婦問題に関するイベントは閉鎖的な空間で行われがちです。しかし、その枠を超え、外部との接点を持つことでより多くの人々に情報を届ける新たな挑戦が、このイベントで実現しました。飛び込みの参加者もあり、相談窓口に繋がるケースも見られました。この取り組みは、未だ解決に向けて動けない方々にも光を当て、支援が適切に行き渡る道を模索するものといえるでしょう。
さらなる支援について
LivEQuality HUBでは現在「春のおめでとうキャンペーン」を実施し、寄付を通じてより多くの支援が届くよう努力しています。同時に、オンラインで活動説明会も行い、社会的課題についての理解を深める機会を提供しています。
私たちは、活動を通して、シングルマザーとその子どもたちが安定した生活を送るための支援を続けていきます。