エプソンが受賞
2024-11-08 03:07:01

エプソン、令和6年度東北地方発明表彰で文部科学大臣賞受賞の快挙

エプソン、令和6年度東北地方発明表彰で文部科学大臣賞受賞



令和6年度東北地方発明表彰にて、セイコーエプソン株式会社およびグループ会社のエプソンアトミックス株式会社が、卓越した技術力を認められ、地方発明表彰の最高賞である「文部科学大臣賞」に輝きました。受賞した発明は、『アモルファス軟磁性合金粉末』(特許第6123336号)です。この受賞は、エプソングループにとって東北地方発明表彰での初の快挙であり、地方発明表彰にて同賞を受賞したのは今回で5回目となります。表彰式は11月6日(水)、青森県青森市のウェディングプラザ アラスカで行われました。

地方発明表彰の歴史


地方発明表彰は、大正10年に始まった制度で、全国を8つの地方に分け、それぞれの地域で優れた発明を行った技術者や研究開発者を顕彰するものです。この制度は、日本の産業や技術の発展に寄与する人々を広く認知し、奨励するために非常に重要な役割を果たしています。

受賞した発明の内容


今回の受賞は、Feを主成分としたアモルファス軟磁性合金粉末が評価されたものです。この合金粉末は、保磁力、平均粒径、タップ密度を最適化することで、磁心を有する磁性素子において、高飽和磁束密度と低鉄損を両立させることに成功しました。この技術は、携帯電話や電気自動車などの高機能電子機器において非常に重要であり、低消費電力化や電気回路の小型・薄型化に貢献しています。これにより、環境負荷の低減にも寄与しているのです。

受賞者の紹介


今回の受賞において、文部科学大臣賞を受賞したのは、大高 啓義氏(エプソンアトミックス株式会社 粉末第一製造部粉末製造技術課)。また、実施功績賞を受賞したのは、セイコーエプソン株式会社の代表取締役社長 小川 恭範氏と、エプソンアトミックスの代表取締役社長 大塚 勇氏です。これらの功績は、エプソンの技術革新を支え、現在の高機能部品の開発に大きく寄与しています。

アモルファス軟磁性合金粉末について


エプソンアトミックスが開発したアモルファス軟磁性合金粉末は、自動車やスマートフォン、医療機器など、多様な高機能部品の原材料となります。2004年には、エプソンアトミックス独自のSWAP®(Spinning Water Atomization Process)法を使用して、世界で初めて量産化に成功しました。この技術により、アモルファス合金は高周波特性を保ちながら、高い磁束密度と低エネルギー損失を実現し、特に電圧制御部品において非常に高い評価を受けています。

このような高機能材料粉末の需要は年々増加しており、エプソンアトミックスは技術革新を通じて、持続可能な社会の実現に向けてさらなる貢献を目指しています。

詳細情報については、エプソンアトミックスの公式ウェブサイトで確認できます。
エプソンアトミックスの公式サイト

エプソンは今回の受賞を契機に、今後も持続可能な技術開発を進め、さらなるイノベーションを生み出していくことでしょう。


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会社情報

会社名
セイコーエプソン株式会社
住所
長野県諏訪市大和3-3-5
電話番号

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