東京スカイツリーで多言語対応の実証実験が始まる！外国人観光客とのコミュニケーション向上を目指す取り組み

東京スカイツリーで新しい取り組み

2024年11月から2025年3月までの期間、東京スカイツリーでは外国人観光客とのコミュニケーションを円滑に行うための実証実験が行われます。この試みは、東京スカイツリーを運営する東武タワースカイツリー株式会社と、ピクシーダストテクノロジーズ株式会社（PxDT）が共同で実施します。「VUEVO Display」という新しい多言語対応ツールを使い、観光施設として初めての試験なのです。

「VUEVO Display」の特長

「VUEVO Display」は、PxDTが独自に開発した技術で、約100カ国語に対応した高精度の翻訳と、リアルタイムでの字幕表示を可能にします。この実証実験では、東京スカイツリーの4階に設置されたチケットカウンターが中心となり、外国人のお客さまが自分の母国語で話すことで、ストレスのない自然な対面コミュニケーションを実現することを目指しています。

背景と目的

近年の訪日観光客数は増加傾向にあり、2024年1月から9月までの間に約269万人が来日しています。この数字は前年の年間累計を上回るものです。また、東京スカイツリーも2023年度に127万人を超える外国人来場者を記録し、その比率は約28.3%に達しています。しかし、多種多様な国から訪れる観光客がいる中で、言語の壁は依然として大きな課題です。この実証実験では、非英語圏からのお客さまともスムーズにコミュニケーションができるかを検証します。

実証実験の進行方法

実験の流れは概ね以下の通りです：
1. お客さまがカウンターの言語選択案内から希望する言語を選び、スタッフが機器を設定します。
2. お客さまがお選びになった言語で話した内容が透明ディスプレイ上に表示されると同時に、日本語に翻訳されます。
3. スタッフが日本語で説明した内容も、お客さまの選択した言語にリアルタイムで翻訳表示されます。

このようにして、双方が自然な会話を行える環境を整え、より良いサービス提供ができるかを検証します。