デジタル改革成功の鍵を探る
9月2日および3日に日本橋で開催された「RICOH Digital Summit 2023」において、株式会社タナベコンサルティングの専務取締役、奥村 格氏が講演を行いました。本講演は経営者や企業のデジタル改革、いわゆるDX(デジタルトランスフォーメーション)に焦点を当て、自社に即した変革の方法や成功条件について詳しく述べました。
企業が抱えるDXの課題
経営界では、デジタル実装が不可欠なテーマとなっており、多くの企業が自社に適したDXの方向性や投資計画について模索しています。奥村氏は「100年経営」を考え、「変化を経営する会社」としての視点から、今後30年間でサステナブルな成長を果たすためのアプローチを提案しました。
彼の言葉によれば、90年代からのコストリーダーシップを発展させ、自社の強みを再強化することが求められます。これにより、企業はクオリティリーダーシップへと進化し、変化の潮流に流されることなく、独自の価値を生み出す必要があると強調されました。特に、AIなどの新技術を取り入れた需要構造の変化が重要であり、デジタルテクノロジーを企業のリソースに適応させることが成功の鍵です。
DX成功のための条件
奥村氏は、DXの成功に向けて以下の3つの条件を提案しました。
1.
DXカルチャーの醸成と推進体制の設計
2.
経営ビジョンとDXビジョンの連結
3.
リアル業務にデジタルをどのように結びつけるかの構想
これらの条件を基に、会社全体のDXを進化させるためには、まずエンゲージメントの現状を評価することが重要であると述べました。これにより、企業は自社のデジタル化に必要な手立てを講じることが可能になるでしょう。
リコージャパンとのコラボレーション
タナベコンサルティングは、リコージャパンとの連携を活かし、中堅・中規模企業のデジタル課題解決に向けたコンサルティングサービスを提供しています。この連携により、経営におけるデジタル化をスムーズに進められる体制が整えられています。
具体的には、経営コンサルティングの各分野と、リコージャパンのデジタルサービスやソリューションを組み合わせることで、顧客の多様なニーズに応える提案を行っています。タナベコンサルティングは、「ストラテジー&ドメイン」「デジタル」「HR」「財務・M&A」など、さまざまな領域でクライアントの課題に応じた支援を行っています。
タナベコンサルティンググループ(TCG)について
タナベコンサルティンググループは、1957年に創業し、67年の歴史を持つ日本の経営コンサルティングの先駆者です。「企業を愛し、企業と共に歩む」という理念のもと、17,000社以上の支援実績を誇ります。クライアント中心主義を徹底したアプローチで、各企業の経営課題に応じてプロフェッショナルチームを構成し、適切な解決策を提供しています。これからの経営環境においても、クライアントの成功が全ての出発点であることを大切にし、さらなる成長を支援していきます。