第一生命グループがミャンマー地震支援の寄付
2025年3月28日に発生したマグニチュード7.7の地震に対し、第一生命グループが約2,900万円の寄付を行いました。この取り組みは老舗の医療NGOジャパンハートによって行われ、感謝状は7月9日に贈呈されました。
寄付の背景と目的
今回の寄付は、第一生命グループが持つ東南アジアでの多数の子会社と連携した結果です。グループは、Dai-ichi Life Insurance Myanmar Ltd.やDai-ichi Life Insurance (Cambodia) PLC.などを展開しており、2019年からジャパンハートのミャンマーやカンボジアでの活動を支えています。この背景を踏まえ、緊急支援としての寄付を決定したとのことです。
被災後の活動
具体的には、ジャパンハートは2004年の設立以降、ミャンマーで20年間活動を続けています。震源地近くのザガイン管区に位置する拠点病院も被災しましたが、発災当日から支援を開始し、医療や生活物資、水、食料を供給しています。加えて、屋外診療や巡回診療も行い、重症患者や医療アクセスが難しい人々への支援を強化しています。
感謝状の贈呈
2025年6月2日、ジャパンハート理事長の吉岡春菜は第一生命グループの本社を訪れ、感謝状を贈呈しました。吉岡氏は、寄付によって平時からの医療支援がさらに安定することが期待できると述べ、進行中の復興活動における長期的なサポートの重要性を強調しました。
第一生命グループのコメント
第一生命ホールディングス代表取締役専務執行役員の山口仁史氏は、同社が東南アジアにおいて継続的な医療支援を行っていることを紹介し、「信頼あるパートナーであるジャパンハートを寄付先として選定した」と語りました。急を要する支援が必要な状況の中で、今後も地域社会への貢献を深める意向を示しました。
今後の展望
ジャパンハートは、被災した病院の運営を段階的に再開しながら、地域に必要な医療を提供し続けるとしています。ミャンマーでの息の長い支援の確保が、被災者の生活回復に向けての鍵となるでしょう。長期的な復興への道筋を築くために、今後も寄付者や協力者との連携を深化させていくことが期待されています。
このように、第一生命グループの積極的な取り組みとジャパンハートの現地での支援が連携し、ミャンマーの復興を後押しすることが期待されます。