マリオット・インターナショナルが手掛けるバーテンダーコンペティション
2025年7月14日、東京エディション虎ノ門の「Gold Bar at EDITION」で開催された「サステナブルバーテンダーコンペティション」の日本地区決勝戦が盛況のうちに幕を閉じました。このコンペティションは、マリオット・インターナショナルが主催し、全国各地のバーテンダーが持続可能な考え方をもとに作ったカクテルで腕を競うものです。
国際的な舞台へ
昨年に引き続いての開催となったこのコンペティションでは、ザ・リッツ・カールトン福岡のバーテンダー山中秀仁さんが「Legumes oublies」を作り、優勝を飾りました。彼は国内予選を勝ち抜いた数名の中から選ばれ、日本代表としてアジア太平洋地区の決勝戦へと進出します。そんな彼の創作は、廃棄物を肥料にした野菜を活用し、環境への配慮を強く意識した作品です。
競技の内容
コンペティションには全国から111軒のホテルのバーテンダーたちが参加し、予選を通じて選ばれた10名が決勝に進みました。審査基準には、持続可能な食材の使用やレシピの独自性、さらに売上実績といった要素が含まれました。
特に、「Legumes oublies」と「SHIN-RYOKU」は、サステナビリティのテーマに加えて、地域性やバーテンダーの個性が色濃く表現されている点が高く評価されました。これにより、参加者たちはカクテルの美しさやバックストーリーを通じて、持続可能な未来へのビジョンを提示しました。
カクテルの背後にあるストーリー
Legumes oublies
山中さんの「Legumes oublies」は、忘れ去られた在来野菜を使用し、環境への配慮を示しています。「コード1530」という無添加のテキーラとともに、鮮やかな野菜を活用した一杯に仕上げられており、味わいだけでなく失われた食文化への考えを訪れる人々に伝えています。これは「緑の再生と未来を繋ぐコード」という想いを込めた深い意味がある一杯です。
SHIN-RYOKU
一方、竹山世里さんの「SHIN-RYOKU」は、自然の力強さと初夏の清々しさを表現したカクテルです。地元栃木県の貴重な新茶を使い、自然の息吹を感じさせる飲み心地を目指しました。美しい新緑を感じさせる香りと味わい、そして季節の変化を楽しんでもらえるよう追求された作品です。
マリオットの取り組み
マリオット・インターナショナルは持続可能な運営に力を入れており、料飲を通じた環境への配慮を常に実践しています。このコンペティションは、バーテンダーたちに持続可能な実践を促し、地域と文化を重視したカクテル作りを称賛することを目的としています。今後の開催にも期待が寄せられています。
まとめ
グローバルに展開するマリオット・インターナショナルが掲げるサステナブルな目標は、各地でのコンペティションを通じて具体化されています。優勝者が国際的な場でその腕を振るうことで、新しい食文化や持続可能性の重要性が一人でも多くの人に伝わればと願われています。