金融業界の変貌
2025-06-25 13:30:14

経験者採用の急増が示す金融機関の未来とは?

経験者採用の急増が示す金融機関の未来とは?



最近、金融機関における経験者採用が顕著に増加しています。この傾向は、特にITエンジニアや投資関連職において顕著です。2025年1月までの6年間で金利機関における経験者採用求人件数は450.82%も増加し、多くの企業が新卒枠に依存しない戦略を取っています。今回はこの変化を深掘りし、採用市場の現状について解説します。

金融機関の求人動向


金融機関内の経験者採用求人件数は、2019年1月から2025年1月にかけて608件から3,349件へと増加しました。これは過去6年間のデータに基づき、金融機関だけでなく全求人の動向とも比較されています。コロナ禍の影響を受けた全求人数と異なり、金融機関の求人は持続的に増加を続けています。

求人件数の変化


求人件数のデータを見ると、2020年から2025年にかけて経験者採用が増えていることが明らかです。特に2025年は前年から37.65%の増加率を示し、その勢いは依然として衰えを見せません。これにより、金融機関はより多様な色を取り入れた公共性を求められる時代に入っていると考えられます。

職種別求人件数


2019年から2025年にかけて、ITエンジニア職が約9.23倍と突出して増加しており、次いで営業や事務職が約5.56倍へと伸びています。一方で、販売や接客業務は比較的穏やかな成長に留まっています。デジタル化の進展が背景にあり、ITスキルを有する人材へのニーズが高まっていることが分かります。

月給の変化


また、経験者採用の給与水準も重要な指標です。2025年の金融機関の平均月給は280,169円と、新卒採用よりも高い水準で推移しております。さらには、特にITや金融投資系の職種では、月給100万円を超える求人も存在しており、他の業界との賃金のバランスを崩す要因となっています。これにより、経験者採用の魅力が高まり、求職者が集まる環境が整いつつあるのです。

経験者採用と新卒採用の比較


このような中で、新卒採用は依然として横ばいの状況です。2022年には経験者採用の割合が27.3%だったのに対し、2025年には37.6%に上昇しました。新卒採用の企業数が維持される中、経験者採用の企業の割合が着実に増加するという、この逆転現象は金融業界の構造的な変化を示しています。経験者の採用を行うことで、優秀な人材を確保し、企業の競争力を高めようとする企業の姿勢が伺えます。

まとめ


今回は金融機関における経験者採用の拡大と、それに伴う求人動向について解説しました。特に、銀行や信用金庫の業界における採用方針の変化や、ITエンジニア職の成長、給与水準の上昇が顕著です。今後もこの流れは続くと予想され、企業は新たな人材戦略を模索し続けることでしょう。これからの金融機関における人材確保が、効率的な企業運営へ繋がることを期待しています。


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会社情報

会社名
株式会社フロッグ
住所
東京都千代田区神田須田町1‐18アーバンスクエア神田ビル7階
電話番号
03-5296-9595

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