2025年12月24日、仙台市泉区の障がい者支援施設『あいの実ラズベリー』にて、ベッドサイドハープ奏者である曽我あかね氏がミニハープを持参し、特別な演奏会を開催しました。年末の忙しい時期にもかかわらず、彼女の訪問は重責を伴う重症心身障害児やそのスタッフに心の支えと癒しをもたらしました。
ベッドサイドハープ奏者とは、医療・福祉機関において、患者さん一人ひとりの傍で生演奏を行う音楽家たちのことです。これらの演奏は単なる音楽会ではなく、演奏者が患者の状態を考慮し、彼らに寄り添った形で行われます。
今回の演奏で曽我氏は、あいの実ラズベリーにいる8名の子どもたちと共に楽しむ時間を過ごしました。演奏後、各子どもに優しく声をかけ、その熱い思いをハープの音色に乗せて再びつま弾く姿は、支援者としての真理が融け合う瞬間でした。
曽我氏は、かつてあいの実が運営する福祉施設をご利用していたご家族でもあります。彼女自身の経験を基に、社会に癒やしの音を届ける取り組みを続けています。特に、重い障がいがある子どもたちへの音楽体験は、彼らにとって新たな表現の手段であり、ハープの音色に合わせて身を動かしたり、歌ったりする幸福な瞬間を提供しています。
曽我氏とのインタビューでは、ハープとの出会いについて話してくれました。「息子がNICUで過ごしていた時にハープに触れ、その心地よい振動を体験しました。ハープは、私に深い癒しをもたらし、緊張を解きほぐしてくれました」と語ります。また、息子さんに対する想いも語られ、音楽を通して無意識のうちにコミュニケーションを取る喜びや、ハープを共通の絆と感じているようです。「ハープは私の相棒であり、息子とのつながりを感じさせてくれます。音色に思いを込めて、人々に届けることができるのは嬉しいです」と彼女は言いました。
あいの実では、曽我氏のハープ演奏だけでなく、療育キャンプや視線入力アートのプロジェクトなど、地域と連携した活動を広げています。多様な形での支援を進める中で、ボランティアや市民、企業との協力により、共生の場をつくりだそうとしています。曽我氏のような存在は、音楽や芸術を通じて福祉施設と社会の架け橋となり、福祉の可能性を広げる貴重な役割を果たしています。
最後に、曽我あかね氏は今も続けるハープ演奏の活動を通じて、特に音楽がもたらす感情の豊かさを強調し、支援する側としてではなく、自身の経験を基にした共感から活動を行っていることを共有しました。彼女の演奏は、聴く人々にとって穏やかな時間を提供し、心の癒しへと導いています。