日本介助犬協会が開催した慰霊祭の様子
2024年10月20日、日本介助犬協会(本部:神奈川県横浜市)は、犬たちに感謝の意を示し、思い出を偲ぶための慰霊祭を開催しました。場所は愛知県長久手市にある『介助犬総合訓練センター~シンシアの丘~』で、ここには協会に関わった犬たちや猫のための慰霊碑があります。
協会は2009年から毎年、亡き犬たちに思いを寄せるこの式典を行ってきました。慰霊祭では、協会の職員が一頭一頭の犬の名前を読み上げ、献花を行い、虹の橋を渡った彼らに冥福を祈りました。参加者の中には、多くの犬たちと共に過ごした愛する家族もおり、思い出を語る場面も見受けられました。
この日は、ただの式典に留まらず、肢体不自由者のパートナーであり、家族の一員として愛されていた犬たちへの感謝が溢れました。また、短い生涯を送った子犬たちの霊をも慰めることができる、心温まるひと時となったのです。
介助犬とは?
介助犬は、肢体不自由者が日常生活を送るうえで欠かせない存在です。彼らの役割は多岐に渡り、落ちたものを拾い上げるだけでなく、緊急時には携帯電話を持来て、さらには靴や靴下を脱がせるなど、障がい者のニーズに合わせて様々なサポートを行います。全国には、現在59頭の介助犬が活動しており、盲導犬や聴導犬とともに身体障害者補助犬として、障がい者の自立や社会参加の促進に貢献しています。
社会福祉法人 日本介助犬協会の活動
この協会は愛知県長久手市及び神奈川県横浜市に拠点を構え、介助犬の普及活動を全国規模で行っています。さらに、犬たちの個性を生かした活動を展開しており、動物介在活動や療法、虐待や性被害を受けた子どもたちを支援する付添犬の導入、発達障がいなどの家族への犬の譲渡を行う『With Youプロジェクト』など、多岐にわたる取り組みを行っています。
現在、協会ではふるさと納税を活用したクラウドファンディングも実施しており、さらなる支援を求めています。詳細は
こちらをご覧ください。
問い合わせ先
このように、介助犬たちが果たす重要な役割や、協会が支援する犬たちのことを知り、彼らに少しでも温かい目を向けることが大切です。今後も、彼らが安心して暮らせる社会の実現を目指して活動していきたいと考えています。