秋田発、新ブランド『HINAI75』の誕生
秋田県大館市で新たな食の価値を築くために、「本家あべや」は新ブランド『HINAI75』を立ち上げた。このブランドは、比内地鶏の特性を最大限に活かすことを目指し、当社自社の「ひないフードファクトリー」で開発された。料理の可能性を再定義し、持続可能なビジネスモデルを構築するための重要なプロジェクトである。
ひないフードファクトリーの役割
ひないフードファクトリーは、旧大葛小学校をリノベーションして設立された食の探求拠点である。ここでは、高品質の鶏肉、高鮮度の天然水、そして地元の土着菌を活用した研究開発が行われている。その結果、生物学的合理性を踏まえた「0次加工」という概念が生まれた。これは、調理過程において人為的な介入を極力排除することを意味している。
新たなブランドの背景
比内地鶏は、赤身の多い肉とその独特な脂肪が特徴であり、主に雌鶏が流通してきた。しかし、本家あべやは雄鶏にも注目し、80日齢未満でも特有の栄養素を蓄えることがわかった。厳しい認証基準を乗り越え、機能性を重視する新たな視点から『HINAI75』が設立されたのである。
ブランド名の由来
ブランド名『HINAI75』は、75日齢での調理を重視した結果得られた品質と成分分析に基づいて決まった。この革新的なアプローチにより、栄養素が抽出されたスープとして「丸鶏煮出し原液(乳白)」が登場。これは、雄鶏とひない天然水のみを使用し、無添加で仕上げている。
商品の魅力と体験価値
『HINAI75』では、鶏の成長に寄り添ったバッチ販売方式を導入。各バッチは秋田の自然環境とともに育まれ、それぞれ異なる特性を持つため、消費者はそのユニークな体験が楽しめる。また、鶏の成長過程をパーソナルに通知することで、消費者とのコミュニケーションを深めている。
限定商品と定番のラインナップ
ブランドのローンチを記念して、第1弾として「泉州松波キャベツの水晶煮スープ」が発売され、特製出汁で仕立てた数量限定商品に仕上げられている。さらに、定番商品のラインナップには「鶏白湯煮込み稲庭うどん」や「比内地鶏と水炊き」といった多彩な選択肢が用意されている。
持続可能な地域成長を目指して
本プロジェクトは、地域資源の最大化を目指している。地域には優れた資源が多数存在するものの、それに見合った価値が見いだされていない。『HINAI75』はそれらの価値を再定義し、新たな市場を創出することを目指している。 機能性食品という新たな視点から、秋田の地域資源を活かした持続可能な事業モデルが構築されることに期待が寄せられる。
会社概要
株式会社本家あべやは、東京都渋谷区に本社を置く企業で、食に関する研究開発と調理技術を専門としている。代表取締役は小笠原伸也氏であり、地元の生産者と密に連携しながら地域創生を図っている。
新しい食のスタンダードを提案する『HINAI75』は、ただのブランドではなく、地域の食文化と新たな可能性を広げる取り組みである。今後の興味深い展開にぜひご注目いただきたい。