Degas株式会社と松尾研究所がアフリカ農業データ革命に向けたプロジェクト始動
概要
Degas株式会社は、株式会社松尾研究所と協力し、経済産業省の支援を受けたプロジェクトを立ち上げました。このプロジェクトは、アフリカのガーナとケニアにおいて農業データ基盤を構築し、AI技術による収穫量予測を実現することを目的としています。経済産業省の「グローバルサウス未来志向型共創等事業(大型実証 非ASEAN加盟国)」に選ばれ、約8.2億円の補助金が支給される今回のプロジェクトは、アフリカの農業に革新をもたらすものです。
背景と課題
アフリカの農業は、約15億人の人口のうち60%以上が従事する重要な産業でありながら、多くの課題を抱えています。世界の未開拓耕作地の約60%がアフリカにある一方、収穫量は途上国の3分の1程度の1ヘクタールあたり約1,400kgにとどまっています。金融機関や保険会社が参入しづらい環境が、農業分野の発展を妨げています。これを打破するためには、農家ごとの定量的評価が鍵となりますが、そのためのデータ収集が不十分です。
プロジェクトの目的
本事業では、まず一次データの取得から始まり、AIモデルの構築、運用までを一貫して行います。具体的には、農家・農地単位のデータを基に収穫量を予測し、金融アクセスを向上させるための環境を整えます。また、現地のAI人材を育成し、持続可能なビジネスモデルを確立することで、データを活用した新産業創出にも貢献します。
事業の具体的な内容
このプロジェクトは2026年から2029年の3年間、ガーナとケニアで実施されます。具体的には、次のような活動が行われます。
- - 農家からの一次データ収集のための基盤の設計と構築
- - AIによるデータ解析と収穫量の予測システムの構築
- - 現地AI人材の育成を目的としたインターンシップやワークショップの実施
- - 日本の金融機関との連携を図り、実用的なデータ基盤を提供
各社の役割
Degas株式会社はプロジェクトの幹事法人として、農家ネットワークを活用したデータ取得を行います。松尾研究所は、AI人材の育成プログラムを提供し、共同研究を通じて現場での適用を進めます。
社会的意義
本プロジェクトは、アフリカの農業の発展に寄与するだけでなく、日本企業の新規海外市場参入にも寄与します。また、現地の人材を育成することで、持続可能な運営体制が確立され、地域経済にも良い影響を与えるでしょう。さらに、日本の金融機関が本格的にアフリカ農業に投資するためのデータ環境を整えることで、新たな雇用創出への期待も高まります。
最後に
Degas株式会社の代表取締役、牧浦土雅氏は、「データがなくては金融アクセスが生まれないという課題に取り組むことで、アフリカ市場への道を開く」と述べています。松尾研究所の技術顧問、松尾豊氏も、「AIによる課題解決の可能性には非常に大きな期待が寄せられています」と語っています。このプロジェクトが、アフリカ農業の未来を変える一歩となることを期待しています。