厨房機器業界の革新、テンポスが明和製作所を完全子会社化
厨房機器業界の革新、テンポスが明和製作所を完全子会社化
株式会社テンポスホールディングス(以下、テンポス)は、2026年4月15日に開催される取締役会で、厨房機器メーカーの明和製作所を株式交換により完全子会社化することを決定しました。これは、2026年5月20日をもって効力を発生させる予定です。
テンポスグループは、「飲食店の総合支援企業」として、新品・中古の厨房機器の販売を基盤に、店舗物件紹介から内装工事、人材紹介、集客支援、DX支援など、飲食店経営に絡む幅広いソリューションを全国に展開しています。グループの理念は、飲食店オーナーが直面する課題を解決するための相談の場を提供することであり、現場からの声に迅速に応える姿勢が求められています。
なぜ完全子会社化が必要だったのか?
近年、飲食業界は人手不足や原材料、エネルギーコストの高騰という厳しい状況に直面しています。このような中で、飲食店からは「より短時間で調理できる器具が欲しい」「煙対策の方法が欲しい」「店舗に適した製麺機を提供してほしい」といった声が多く寄せられています。これらのニーズに的確に応えるためには、製造と販売の機能を一体化させ、自社内で製造能力を持つことが不可欠です。
3つのシナジーが生まれる
この完全子会社化により、以下の3つのシナジー効果が期待されます。
1. 製造の内製化による安定供給と収益力強化
テンポスグループは、キッチンテクノが主に製造していた圧力寸胴や無煙ロースターなどを明和製作所が担うことで、安定した供給体制を確立します。これにより、中間コストを削減し、グループ全体の利益率も向上させることが可能になります。
2. 製販一体によるスピーディな商品開発と海外展開
各飲食店からの「現場の声」と明和製作所の高度な製造技術を直接結びつけることで、潜在的な市場ニーズに応える新製品の開発が加速します。また、米国向けの圧力容器を皮切りに、新たな市場の開拓も進めます。
3. ラインナップの拡充とクロスセル
大成機械工業が製造する省力化機器を、テンポスグループの広範な販売網で展開することで、特にラーメン店などへの提案力が格段に向上します。
伝統と技術を重ねた明和製作所の実績
明和製作所は1962年に大阪で創業された厨房機器メーカーであり、高度な精密板金加工と自動化ラインによる高品質な製品を安定的に供給しています。特に、圧力寸胴や無煙ロースターなどの主力商品は、テンポスグループの重要な販売アイテムです。
圧力寸胴は、煮込み料理における調理時間を大幅に短縮し、ガス代も削減します。また、無煙ロースターは快適な店内環境を提供し、換気設備負担を軽減させます。
明和製作所はすでに米国市場向けの圧力容器の開発も手掛けており、年間50台の販売を計画しています。これは日本の厨房技術を海外へと広める大きな一歩となるでしょう。
結論:未来への一歩
テンポスグループは、明和製作所を完全子会社として迎えることで、製造・販売・開発における経営資源の最適化を図り、グループ全体の企業価値向上を信じて実現に向けて進んでいます。
本社は東京都大田区に位置し、代表取締役社長は森下篤史氏が務めています。今後の業績見通しについては、2027年4月に改めて公表される予定です。
会社情報
- 会社名
-
株式会社テンポスホールディングス
- 住所
- 東京都大田区東蒲田2-30-17サンユー東蒲田ビル 7階
- 電話番号
-
03-3736-0319