最近、飲食店の選び方についての調査結果が発表されました。LINEヤフーが提供する「LINEリサーチ」によれば、全国の10代から60代の男女を対象にした結果、約70%の人々が飲食店の口コミを気にしていることがわかりました。特に、20代から40代の若年層での関心が高く、20代、30代の女性に至っては8割以上が飲食店の口コミに注目しているとのこと。
調査では、どのような情報源から飲食店の口コミを参考にしているかも尋ねました。その結果、全体では「飲食店予約サイトやアプリ」が最も人気で、6割以上がこの情報源を利用しています。具体的なアプリ名としては、「食べログ」や「ぐるなび」が挙げられます。2位には、「地図サービスやアプリの口コミ」が入っており、特に10代の回答者にとっては、こちらが最も頻繁に使われる情報源となっています。地図サービスは、20代や30代でも高めの利用率で、特にスマートフォンでの生活が中心となる世代においての価値が増していることがわかります。
年代別のデータでも明らかなのが、10代ではLINEやSNSも重要な役割を果たしている点です。「Instagram」は特に、10代と20代において3割を超える支持を集めており、若年層における口コミ情報の収集方法として急成長を遂げています。他にも「TikTok」「YouTube」「X(旧Twitter)」といったSNSも、10代での利用が高い結果となっています。
一方で、年代に応じた口コミの取り方の違いも浮き彫りになりました。40代から60代では、家族や友人からの口コミも重要視されており、これが全体の4割以上を占めています。特に50代から60代にかけては、飲食店の評判を聞くために周囲の人々とのコミュニケーションを意識する傾向があります。これに対し、若年層はSNSやアプリを重視する傾向が見受けられ、世代間での違いが顕著になっています。
この調査からは、飲食店の選び方が世代によってはっきりと異なることがわかりました。口コミを重視する姿勢は共通していますが、そのアプローチや情報源は大きく変化しています。これからの飲食店は、ターゲットとする客層に応じたマーケティング戦略を考慮することが不可欠です。
特に、LINEリサーチは700万人以上のアクティブモニターを保有していることで知られ、より幅広い世代からの意見を集めることが可能です。調査結果は毎四半期に更新されており、今後のトレンドを把握するための貴重な情報源となるでしょう。詳細な調査結果は「リサーチノート」で確認できるので、関心がある方はぜひチェックしてみてください。