電子ゴミアート
2020-11-11 15:00:19

ガーナのスラム街を救う美術家 長坂真護の新ギャラリーが銀座にオープン

ガーナのスラム街を支えるアートの力



東京・銀座に行くと、新たにオープンしたギャラリーが目を引く。その名も「MAGO GALLERY GINZA」。このギャラリーは、電子ゴミを利用したアートを通じて、ガーナのスラム街を救おうとする美術家、長坂真護によって設立された。彼は、「サステイナブル・キャピタリズム」を掲げ、持続可能な方法で人々の生活を改善するための活動を行っている。

電子ゴミとアートの出会い



長坂氏がガーナに向かったのは2017年のこと。彼は、あるメディアでゴミ山に立つ少女の写真を目にし、その衝撃で心を動かされた。ガーナのアグボグブロシーは、先進国が捨てた電子機器が山のように集まる場所であり、そこで生活する人々がどれだけ過酷な環境に置かれているかを知ることになった。そこで彼は、美術の力を通じてこの現実を人々に伝えることを決意した。

長坂氏は、電子ゴミをアート作品として生まれ変わらせ、その売上から得た資金を現地に還元することで、生活の質を向上させるための仕組みを作り出すことに成功した。彼が触れ合った現地の人々との交流から、強い共感と問題意識が生まれたのだ。

ギャラリーの設立と意義



「MAGO GALLERY GINZA」は、長坂氏の作品を常設で展示する初めてのギャラリーであり、現代アートと社会問題を結びつけるプラットフォームとして機能する。銀座駅や新橋駅からもアクセスが良く、上質なアート体験が提供されている。

このギャラリーでは、電子ゴミを素材にした多様なアート作品が並び、観客はその一つ一つに込められたメッセージに触れることができる。長坂氏の意図は、アートを通じて観る者に意識を喚起し、現地の人々への支援を促すことだ。

興味深いことに、長坂氏は2022年にはスラム街で学校を設立したり、ミュージアムの開館を実現するなど、目に見える形で現地に貢献している。その一方で、2030年にはリサイクル工場を建設する計画も掲げている。「MAGO GALLERY GINZA」のオープンは彼の活動の新しい一歩といえる。

長坂真護の経歴とビジョン



長坂真護は1984年に生まれ、美術家としてのキャリアを築いた。彼の人生は決して平坦なものではなかった。20代のころには、自身の経営する会社が倒産し、路上の画家として活動を続けていた。しかし、ガーナでの経験が彼のアート人生を大きく変える契機となった。

彼は、美術の力をもって現代社会の問題に挑むことを決意し、特に環境問題に厳しい目を向けている。彼の活動は多くの人々にインスピレーションを与え、すでにドキュメンタリー映画として制作されるほどの注目を集めている。彼の信念は、アートが持つ可能性を信じ、新たな価値を生み出すことにある。

ギャラリーに足を運んで



長坂真護が在廊するオープン当日となる11月12日には、彼の活動や作品について直接話を聞くチャンスもある。その日を皮切りに、ギャラリーは多くの訪問者を迎えることだろう。純粋なアートの力を感じながら、社会に目を向ける機会を持ってほしい。

MAGO GALLERY GINZAで、ガーナのスラム街を思い描きながら、アートの持つ力を実感してみてはいかがだろうか。その一歩が、未来への大きな一歩につながるかもしれない。

会社情報

会社名
MAGO CREATION株式会社
住所
東京都中央区日本橋馬喰町一丁目7番2号
電話番号

トピックス(エンタメ)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。