日立と日本カードネットワークが進めるクラウド決済基盤の革新
株式会社日立製作所が株式会社日本カードネットワークのクレジット決済プラットフォームのモダナイゼーションプロジェクトに参画しています。この取り組みは、信頼性を高めながら、スピーディーな変化に対応できる決済インフラを目指しています。
プロジェクトの背景と目的
日本カードネットワークが運営する「CARDNET」という決済ネットワークは、全国に約85.8万台のクレジット決済端末を持ち、年間処理件数は約409億件に達するなど、日本の決済基盤として重要な役割を果たしています。しかし、決済トランザクションが増加する中で、システムの信頼性と俊敏性が求められています。このニーズに応えるため、両社はクラウドネイティブ技術を活用したモダナイゼーションに取り組んでいます。
このプロジェクトの核心には、日立の提供する「Hitachi Application Reliability Centers(HARC)」というマネージドサービスがあります。HARCは、システム開発と運用を切り離すのではなく、一体的に考えながら運用改革を進めることができます。
HARCの役割と期待される成果
HARCでは、クレジット決済に不可欠な高い信頼性を持ち、将来のハイブリッドクラウド活用を視野に入れたシステムのモダナイゼーションが行われます。HARCの専門家たちは、サービスレベル目標や実現方法を提示しながら、変革プロジェクトに伴走します。このような取り組みが、高い品質を確保しつつ、迅速なサービス提供を実現する鍵となるでしょう。
プロジェクトの進展に伴い、日立はAIが導入された運用の進化にも取り組んでいます。AIエージェントが開発や予兆検知を行い、運用を更に高度化することで、日本カードネットワークのサービスの信頼性が向上すると期待されています。
日本カードネットワークのコメント
日本カードネットワークのプラットフォーム開発部長、菊池学氏は「本プロジェクトは今後の決済トランザクションの拡大やサービスの多様化を見据えた重要な取り組みである」と述べています。彼は、変化に迅速に対応するための俊敏性と、高い信頼性の両立が必要だと強調しています。
TISIとの連携について
このプロジェクトにおいては、システム構築を担うTISI株式会社とも緊密に連携しています。TISIの副事業部長、君塚耕平氏は、「日本の決済インフラを支えるシステム開発において、日立のHARCの知見と我々の経験を融合し、信頼性と柔軟性に優れた決済基盤の構築を進めている」と語ります。
未来の展望
日立は本プロジェクトを通じて、クラウドネイティブ技術とAIを活用した運用の継続的な進化を目指します。今後は人とAIが協働する運用スタイルの実現を目指し、日本国内外での信頼できる決済インフラの構築に貢献していく考えです。この取り組みは、2026年に開催される「Hitachi Social Innovation Forum」にて紹介される予定です。
まとめ
日立製作所が日本カードネットワークのために支援するクラウド上の決済インフラのモダナイゼーションプロジェクトは、信頼性と俊敏性を両立させた革新的な取り組みです。今後の展開が注目されます。