足利市とコクヨ北関東販売、連携協定で新しい働き方を提案
足利市は、2025年9月29日にコクヨ北関東販売株式会社と、市職員の『アクティビティ・ベースド・ワーキング』(以下「ABW」)に特化したオフィスの構築を目指す連携協定を締結しました。この協定は、市民サービスの向上や生産性の向上、そして働き方改革の一環として進められるものです。
1. 連携協定の概要について
この協定には、足利市とコクヨ北関東販売の双方が参加し、定義された課題を解決するための実証実験を行うことが盛り込まれています。
- - 協定名: 足利市とコクヨ北関東販売株式会社との新たなワークスタイルの実証実験に関する連携協定
- - 締結者: 足利市、コクヨ北関東販売株式会社の代表取締役社長、船田雅弘
- - 協定締結日: 2025年9月29日
- - 締結式日時・場所: 足利市役所本庁舎4F応接会議室において16:45から実施
- - 連携期間: 2025年9月29日から2026年10月31日まで
協定の目的
この取り組みは、市職員に多様な働き方を提供するだけでなく、ワーク・ライフ・バランスの実現を目指しています。また、職員の健康促進やさらなる市民サービスの向上も掲げられています。
連携の具体的内容
協定には、以下のような具体的な連携事項があります。
- - 最適なeラーニングの実施: デジタル機器を利用して、職員が必要な知識やスキルを学べる環境を整えます。
- - ABWの実践: 職員がその時々の業務内容に応じて働く場所を選べる柔軟なオフィス環境を提供します。特に新庁舎の計画にあたっては、実験的なパイロットオフィスが設けられます。
2. 期待される効果
足利市側の効果
この協定を通じて、足利市では市民サービスや生産性向上に寄与する情報を収集します。実証実験を行うことで、市役所内の執務環境の課題を明らかにし、今後の業務改善に役立てることが期待されます。また、新庁舎の規模を見定めるための重要なデータを得ることにもつながります。
コクヨグループ側の効果
コクヨ側では、本市との連携を通じて自治体の執務環境や課題を理解し、独自のノウハウを蓄積するチャンスを得ます。特に、自治体特有の多様な業務形態に基づく実践的な知見は、今後の事業展開において大きな資産となるでしょう。
3. 今後のスケジュール
2025年10月からは、パイロットオフィスによる実際の実証実験がスタートします。これにより、実際の職務環境下でのABWの効果を測定し、実際の業務にどのように応用できるかを評価する予定です。
この新たな取り組みは、単なる働き方の改革にとどまらず、地域全体の発展につながる可能性を秘めています。足利市とコクヨのコラボレーションが生み出す新たな未来に、期待が寄せられています。