今年のGWはどう過ごす?消費者調査結果から見る最新のトレンド
2024年の大型連休(GW)に対する消費者の過ごし方や予算に関する調査が行われました。株式会社mitorizが実施したこの調査は、2991人の会員に対して行われ、その結果、過半数が「2万円未満」という予算感を持つことがわかりました。物価高や生活コストの抑制が影響を与えている中で浮かび上がった新たな傾向について探ります。
休暇日数と意識の背景
まず、休暇日数に関するデータを見てみましょう。「休暇あり」とした場合では「7日」が13.2%で最も多く、次に「4日」が12.0%ですが、悩みどころは「休暇なし」が14.9%であり、これは前年に引き続き続いています。特に、就労状況を考慮すると、自営やフリーランスの人々は多くの休暇日数を取れる一方で、パート・アルバイトの人たちは過半数が休暇の予定がないという結果から、労働環境の影響が伺えます。
誰と過ごす?家族と一人の割合
余暇を誰と過ごすかを問うと、56.7%が「同居の家族」との時間を優先しており、若年層ほど「1人」での過ごし方を選ぶ傾向が顕著です。特に、30代以下の世代では30%を超える人が一人で過ごすと回答しており、時代の変化が如実に反映されています。これに対して、年齢が上がるごとに「同居の家族」と過ごす人の割合が増加し、60代以上では64.7%に達しました。家族とのつながりを重視する傾向が見て取れます。
大型連休への感情
大型連休に対して「うれしい」と感じる人は62.7%とポジティブな反応が見られました。ただし、雇用形態によってその感情は大きく異なります。フルタイム勤務の人は70.4%が肯定的な意見を持つ一方で、パート・アルバイトの人は過半数が「嬉しくない」と感じており、仕事の不安定さが影響しているのかもしれません。
過ごし方の傾向
過ごし方としては「何もしない」が38.5%で引き続きトップですが、これは前年比8.5ポイント減少しています。一方で「食事を楽しむ」や「趣味に時間を費やす」という近場に意識を向けた選択肢がわずかに増加しており、旅行を控える傾向が現れています。特に家庭での静かな時間や趣味を大切にする人が増えていることが伺えます。
予算感と消費行動
予算については、「5万円未満」とする回答は89.0%に達し、さらなる節約志向が強調されました。しかし、「20,000円未満」が半数以上を占めており、特に「5,000円未満」が最多でした。これにより、低予算でも少しだけ贅沢を楽しみたいという段階が浮かび上がりました。
最後に
この調査結果からは、物価上昇や生活コストの影響を受けつつも、親しい人と過ごす穏やかな時間を求める新たなライフスタイルの変化が見て取れます。消費者が「何もしない」を選ぶ中で、身近な楽しみを追求する傾向が今後も続きそうです。これからのGW、どのように過ごすのか、各自が答えを出していくことになるでしょう。