企業向け生成AI「ChatTX」の新たなページを開く
2025年10月14日、NTTテクノクロス株式会社は同社が提供する企業向け生成AIサービス「ChatTX」の新バージョンを発表しました。このバージョンには、メンバー限定でのエージェント作成機能や、ユーザーの利用状況モニター機能が追加され、選択可能な大規模言語モデル(LLM)としてGeminiも加わります。これにより、企業のDX推進を一層加速させることを目指しています。
背景とコミットメント
「ChatTX」は、2023年10月より、企業が持つ独自の非公開情報や慣習を基にした最適な回答を迅速に導き出すための生成AIサービスとして登場しました。企業の機密情報を外部に漏らさない設計が特長であり、セキュリティ面でも安全に利用できる点が評価されています。
企業からの要望として、「社内での情報統制を図りたい」「ユーザーごとの利用状況を把握したい」「用途に応じて最適なLLMを使い分けたい」という声が寄せられ、これに応える形でのバージョンアップが行われました。
新バージョンの主要機能
1.
特定メンバー間のエージェント共有
指定されたメンバーのみが情報を検索・利用できるエージェント機能が追加されました。この機能を活用することで、人事評価の情報を人事部内でのみ扱うなど、社内の情報管理がより厳格に行えるようになります。
2.
利用状況モニター機能の拡充
ユーザーごとに利用状況を一覧化できる機能が拡張され、管理者は個々の生成AIの利用度や浸透度を把握しやすくなります。この情報は、今後の生成AI活用を促進するための施策を考える際に大いに役立つでしょう。
3.
選択肢としてのGeminiの追加
ChatTXでは、Geminiを新たに選択可能なLLMモデルとして追加しました。これにより、ユーザーはChatGPT、Claude、tsuzumiなど、さまざまなモデルの中から最適なものを選択し、業務に活かすことができるようになりました。
今後の展望
NTTテクノクロスは、ChatTXの機能向上を進めつつ、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援する活動を続ける考えです。また、社内マニュアルや文書を活用した応答生成の機能を強化し、熟練者の知識を形式知化して次世代に継承する方法の提案も行う予定です。
「ChatTX」は、企業のナレッジ共有や業務効率化を高めるために設計された安全で効果的な生成AIサービスとして、今後さらに進化していくことでしょう。月額料金は77,000円から(20ユーザー)、詳細は相談が必要です。これからの企業向け生成AIの進化にぜひ注目してください。