里親・養子縁組の現場から学ぶ、温かい家庭の形とは

不妊や不育に悩む方々の支援を行うNPO法人Fine（ファイン）が、4月12日（土）に「多様な絆のかたちプロジェクト」の第二弾としてオンライン講演会を開催します。この機会を通じて、多くの人々が里親や養子縁組について理解を深めることを目指します。

イベントの目的と内容

日本では、育てられない子どもの多くが施設で暮らしています。このような子どもたちに家庭的な環境を提供することは社会的な責任となっており、里親や養子縁組の制度について広く知ってもらう取り組みが重要です。しかし、現状では血縁のない親子の関係に関する理解は乏しく、情報の共有も限られています。これを受けて、Fineでは「多様な絆のかたちプロジェクト」を立ち上げ、不妊治療を受けている方々が他の選択肢を早期に知ることができるよう、講演会や勉強会を行っています。

講演会のプログラム

今回の講演会では、二人の実際の経験を語る講師が参加します。

1. 齋藤直巨さん（一般社団法人グローハッピー代表理事）による「里親制度のリアル〜親になる、子になる〜」
- 里親としての生活や、親と子の関係について、自身の経験を踏まえてお話しします。

2. 小川多鶴さん（一般社団法人アクロスジャパン代表理事）による「養子縁組、実際どうなの？」
- 養子として迎え入れた息子との生活から得た教訓や、養子縁組の実態についてお話しされます。

また、参加者同士での意見交換や、ゲストとの懇親会も予定しています。この交流の場を通じて、新たな視点や考え方を得る機会になればと思います。

さまざまな思い

これまでFineに寄せられた声の中には、「もっと早くに里親や養子縁組の情報を知っていれば選択肢を広げられた」という悔いが多く含まれています。特に不妊治療を受けている段階では、選択肢が限られた中でふさぎ込むことが多いという現実があります。こうした体験を通じて、一人でも多くの方が温かな家庭に子どもを迎え入れる手助けをするため、Fineは活動を続けています。