Twilioとソフトバンクが固定電話番号ポータビリティを実現
日本国内で、保有している固定電話番号を自由に移動できる新サービスが登場しました。これは、Twilio Japan合同会社とソフトバンク株式会社が協力して実現したもので、2025年1月31日からの提供が始まります。このサービスでは、現在使用中の固定電話番号をTwilioのクラウドプラットフォーム上でそのまま利用できるようになります。
固定電話番号の新しい利用法
従来、日本国内の固定電話番号は、契約した通信事業者に縛られることが一般的でした。東京の「03」や大阪近郊の「06」といった市外局番を含む「0ABJ番号」と呼ばれるこれらの番号は、ユーザー企業が直接契約したサービスに依存していました。しかし、この新サービスにより、企業は通信インフラを追加することなく、国内の固定電話番号をインターネット経由で完全にクラウド化できるようになり、Twilioのプラットフォームでそのまま利用することができます。
今回のサービス開始によって実現する利点は以下の通りです:
- - 柔軟性のある通信管理:Twilioのプラットフォーム上で、既存の固定電話番号を効率的に管理できます。
- - コスト削減:クラウドベースのサービスによって、通信コストが削減されます。
- - シームレスなコミュニケーション統合:Twilioの他のサービス、例えばSMSやEメールと連携することで、より一貫性のあるコミュニケーションが可能になります。
ソフトバンクとTwilioの協力によるDX推進
ソフトバンクとTwilioは、2022年から国内におけるコミュニケーションのデジタルトランスフォーメーション(DX)に関与してきました。新たに開始される電話番号のポータビリティサービスは、二社が取り組む固定電話番号を活用したサービスの最終段階となり、様々なビジネスコミュニケーション環境に対応できる基盤を構築します。
ソフトバンクの法人事業統括本部長、川原正勝氏は「Twilioによる0ABJの番号ポータビリティの提供開始を嬉しく思っています。新たなSaaSの進化により、企業は多様なコミュニケーション手段を持つことができ、これにより業務環境に適応したコミュニケーションが可能になるでしょう」とコメントしています。
また、Twilioの社長、久保敦氏は、「このサービスは日本の通信の未来を切り開くための大きな一歩です。ソフトバンクとの連携で、日本市場の顧客により柔軟で効率的な通信ソリューションを提供することができると喜んでいます」と述べています。
Twilioについて
Twilioは世界中で数百万の開発者や数十万の企業に対して、顧客とのエンゲージメント向上を支援しています。同社の提供するプラットフォームは、多くの企業に信頼されており、顧客と直接パーソナライズした関係を築くための基盤となっています。今後もTwilioは、顧客コミュニケーション環境の構築や、企業と顧客のつながりを強化していくことを目指しています。
この新サービスにより、従来の音声通話サービスを継続しながら、AIエージェントを活用した電話問い合わせやカスタマーサポートの管理が実現されるため、企業のビジネス戦略において大きな力になることが期待されています。