オイスカ浜松国際高校が始動した「世界とつながる学びプロジェクト」
静岡県浜松市のオイスカ浜松国際高等学校で行われた全校講演で、「世界とつながる学びプロジェクト」が始まりました。このプロジェクトは、特定非営利活動法人なかよし学園プロジェクトが主導し、経済産業省の「探究・校務改革支援補助金」の採択を受けて全国50校に展開するものです。
講演の内容
9月29日に開催されたこの講演では、全学年の生徒を対象にさまざまな内容が紹介されました。特に3年生は、自らが制作した「SDGsカルタ」を完成させ、その成果を発表。これらのカルタは、今後ケニアやシリアなどの国での授業で教材として使用される予定です。
また、1・2年生は、自分たちが茶摘みした「オイスカ茶」が海外での「日本理解」教材として用いられた実績を学ぶことで、学びの重要性を実感しました。このような取り組みを通じて、生徒たちは国際協働に対する当事者意識を高めています。
生徒の感想
講演終了後、3年生の生徒の一人は次のように語った。「私はバイオリンを演奏していますが、先生に『君にもできる。一緒に世界を平和にしよう』と言われました。いつか私の音楽を世界に届けたいです。」
生徒たちのこのような想いが、国際理解をより深める一助となることは間違いありません。
国際連携の意義
なかよし学園の中村雄一代表は、講演後にケニアやシリアから送られてきた手紙や折り鶴を同校の岡本知之校長に手渡しました。そうすることで、届けた学びが感謝として返ってくる「往還の学び」を生徒全員で共有しました。オイスカ浜松国際高校は、多くの留学生が在籍し、日常的に国際交流を行っています。このような環境で学ぶことは、生徒たちにとって未来への大きな影響を与えるものとなります。
コモンセンスとして、岡本校長は「オイスカはこれまでも世界とのつながりを大切にしてきた。生徒の創作物が国際活動に活用されることは、画期的な経験であり大きな学びに繋がる」と述べました。
プロジェクトの今後の展開
本プロジェクトでは、今後も3年生が制作したSDGsカルタを海外授業で実施し、現地の言語版や共同制作版も開発していく予定です。また、オイスカ茶をベースにした「お茶×文化」教材キットを合作し、日本の理解を深める素材として活用していきます。
生徒それぞれの特技も活かしながら、国際協力の一端を担う機会を広げていくことが目指されています。さらには、この実践を基に学校間連携を強化し、地域と世界を結ぶ学びのエコシステムを形成していく所存です。
まとめ
オイスカ浜松国際高校による「世界とつながる学びプロジェクト」は、生徒に国際理解を深めさせる素晴らしい機会を提供しています。SDGsカルタやお茶を通じて、彼らの活動が国境を越えることで、今後の国際社会においても重要な役割を果たすことが期待されます。このような取り組みが広がることで、生徒たちの未来がさらに明るいものになるでしょう。