龍谷ミュージアム春季企画展で見える大谷探検隊の真実とは

龍谷ミュージアム春季企画展開催決定

龍谷大学の龍谷ミュージアムと京都新聞が共催し、春季企画展「大谷探検隊吉川小一郎―探究と忍耐その人間像に迫る―」が2025年4月19日（土）から6月22日（日）まで開催されることが決定しました。この展覧会は、京都市下京区に位置する龍谷大学龍谷ミュージアムで行われます。

大谷探検隊の歴史

展覧会では明治時代に組織された大谷探検隊に焦点を当てます。この探検隊は西本願寺の大谷光瑞（後の第22世宗主）が仏教の伝播を目的に立ち上げたもので、中央アジアへの三度の調査を実施しました。その中でも特に吉川小一郎という隊員が注目を集めます。彼は明治44年（1911年）に日本を出発し、約3年間にわたり中央アジアの仏教遺跡の調査活動を行いました。

吉川小一郎の探究と忍耐

吉川は特にトルファン地域での調査活動が知られています。彼はここで延べ6ヵ月間を費やし、数多くの仏教遺跡と古墳を掘り進めました。その結果、ミイラや副葬品、さらには紙製の葬送儀礼でも使用された資料が発見されました。これらはその後の敦煌・トルファン学の研究において重要な資料として評価されています。

展示内容の概要

今回の展示では、吉川小一郎の生誕140年を祝い、彼が探検地での生活を家族に報告した書簡や、当時の貴重な写真、さらに初公開となる自身の回顧音源を中心に展示されます。展覧会は以下のように構成されています：

- 第１章：吉川小一郎と西本願寺
- 第２章：大谷家別荘の建築
- 第３章：大谷探検隊第三次吉川隊の出発
- 第４章：吉川小一郎と大谷尊重（光明）
- 第５章：別荘の閉鎖と展覧会
- 第６章：吉川小一郎と本願寺絵表所
- 別章：2022年特別展『博覧』その後

また、シアターでは吉川小一郎が語る大谷探検隊の秘話や、神戸二楽荘に関する音源が上映される予定です。

展覧会の詳細情報

展覧会の期間中は、月曜日が休館日となりますが、5月5日（月）は開館しています。また、ドアは毎日10:00から17:00まで開いており、特定の日には20:00までの延長開館も予定されています。

入館料

- 一般：1,100円（900円）
- 高大生：600円（400円）
- 小中生：300円（200円）

（価格は前売り及び団体利用の料金）
また、障がい者手帳をお持ちの方とその介護者は無料です。

さらに、記念講演会やワークショップなどの関連イベントも予定されており、聴講無料で先着150名まで参加可能です。特に、「大谷探検隊の実像に迫る」というテーマで行われる講演は見逃せません！

龍谷ミュージアムについて

龍谷ミュージアムは京都市下京区にあります。最新情報や関連イベントの詳細については、公式サイトをチェックしてください。
お問い合わせは龍谷大学龍谷ミュージアム事務部まで、電話またはメールでどうぞ。

多様な文化と歴史が交差する大谷探検隊の世界を体験し、吉川小一郎の生き様に触れる貴重な機会です。皆様のご来場を心よりお待ちしております。