マイナビ転職が発表した2025年初年度年収と求人動向の詳細

マイナビ転職による2025年初年度年収と求人動向

株式会社マイナビが運営する転職情報サイト『マイナビ転職』が、「正社員の平均初年度年収推移レポート」と「正社員求人件数・応募数推移レポート」を発表しました。この調査は、2025年1月から3月にかけてのデータに基づいており、採用市場の変化を捉えた重要なレポートとなっています。

平均初年度年収の推移

2025年1-3月における正社員の平均初年度年収は、483.9万円に達しました。前年同時期は459.9万円であり、24.0万円の増加を示しており、調査が始まった2018年以降の最高額を記録しています。この成長は特に経験者求人において顕著で、経験者の年収は548.4万円に達し、未経験者の年収（441.6万円）との間に106.8万円の差が生まれました。この年収差は前年より4.1万円の増加が見られ、更に拡大傾向にあります。

求人件数と応募数の変化

求人件数の観点からも、2025年1-3月の求人件数は前年同時期に対して138.6％増加しましたが、特に経験者求人は175.7％という大幅な増加を記録しました。最も増加率が高い職種は「コンサルタント・金融・不動産専門職」で、214.4％という驚異的な成長を示しています。これは資格や専門知識が求められる業界での需要が高まっていることが要因と考えられます。

業界別の求人動向

また、経験者求人が多い業種は「IT・通信・インターネット」で62.7％に達しており、この業界の成長が際立っています。一方、未経験求人が最多の業種は「運輸・交通・物流・倉庫」で、84.9％を占めています。これに関しては、特に物流業界が新規採用を増やし、未経験者を対象とする傾向が見られます。これは、労働市場の環境が変化する中で、未経験者でも働きやすい環境を整える努力の表れです。

長期休暇による影響

さらに、2025年のGWなど長期休暇の繁忙が予想されるサービス業の求人件数は119.4％の増加を見せ、平均初年度年収は15.2万円の増加がありました。これらの数字は、インバウンド需要の増加が要因とされ、サービス業が積極的に求人活動を行っていることを示しています。

まとめ

今回の調査から分かるように、企業の採用意欲は高まっており、特に経験者求人の需要が著しく伸びていることが分かりました。各業界が持つ独自の魅力に魅せられた求職者にとっては良い機会が訪れています。今後も、様々な要因が影響を与える中で、求人数、年収といったデータを注視していきたいですね。今後の採用市場の動きにも期待が持たれます。