BCP対策の強化
2025-05-23 10:41:48

石川県信用保証協会が日立ソリューションズ・クリエイトと連携しBCP対策を強化

石川県信用保証協会が日立ソリューションズ・クリエイトと提携し、災害時における業務の継続性を確保するためのBCP(事業継続計画)対策を強化しました。これにより、同協会は中小企業への金融支援を休むことなく提供し続けることが可能になりました。

2023年12月、東京都品川区に本社を置く日立ソリューションズ・クリエイトは、石川県金沢市の信用保証協会に対し、高度なセキュリティを備えたインフラ環境の提供を開始しました。具体的には、クラウドUTM(統合脅威管理)や多要素認証、メールセキュリティなどのソリューションを組み合わせて、災害時や非常時の業務が滞ることのないような体制を整えました。また、これにより金融機関からの事業資金の融資を受けやすくし、中小企業の金融支援の円滑化を図っています。

提供に至った背景

石川県信用保証協会は、金融機関から融資を受ける際に必要な公的な保証を提供するために設立された認可法人です。これまで、業務に必要な情報へのアクセスは協会内からのみ制限されていましたが、災害時には業務が滞るリスクがありました。これは特に、従来のネットワーク環境では外部からのアクセスができないため、緊急時に業務が続けられないという課題を引き起こしていました。

この課題を解決すべく、新しいネットワーク環境の構築が必要とされ、日立ソリューションズ・クリエイトが提案した包括的なセキュリティ対策案が採用されたのです。これにより、協会外からも業務を続けることが可能となり、特に2024年1月に発生した能登半島地震の際には、この新たなBCP環境を活用して金融支援を継続することができました。

BCP対策の概要

ここからは、具体的なBCP対策の内容について詳しく見ていきます。

1. 緊急時の業務継続リスクへの対応
- 従来は、業務が一カ所の拠点に依存していたため、災害が発生すると業務が滞る懸念がありましたが、クラウドサービス(Microsoft 365、Microsoft Azure)を導入することで、外部からのアクセスが可能となりました。この変更により、業務継続が確保されるとともに、職員は多様な働き方ができるようになりました。

2. 高度なセキュリティの確保
- 物理的な危機管理策として耐震工事や入退室管理も進めてきましたが、大規模な災害が発生した際、事務所内にアクセスできないというリスクには変わりません。そこで、クラウド型のUTMや多要素認証、メールセキュリティを導入し、リモートワーク環境を確保することで、セキュリティの強化を図りました。これにより、ウイルス感染や情報漏洩のリスクも軽減されています。

3. 柔軟な業務見直しの実現
- 経営やシステム環境の変化に応じた業務見直しが迅速に行える環境を整えました。クラウド上にシステムを移設したことで、スケールアップや構成変更が容易に行えるようになり、柔軟な対応が可能になっています。

コメント

石川県信用保証協会の総務企画部企画課長兼システム管理室長、宮岸勇様は「日立ソリューションズ・クリエイトのソリューションによってBCP対策やリモートワークが実現し、能登半島地震の際も業務が継続できたことで中小企業への金融支援を提供できたことは非常に評価しています」とコメントしています。

今後の展開

日立ソリューションズ・クリエイトは、今回のBCP対策の実績をもとに、同様の対策を他のお客さまへのソリューションとして展開していく計画です。これにより、より多くの組織が災害時にも業務を継続できる環境を整えることが期待されています。


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会社情報

会社名
株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
住所
東京都品川区東品川四丁目12番6号品川シーサイドキャナルタワー
電話番号
03-5780-6111

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