ランドセルを再生
2023-09-04 15:27:37

近畿大学とAskalカバン工房が進めるランドセルのアップサイクルプロジェクト

使用済みランドセルのアップサイクルプロジェクトが始動



近畿大学経営学部と株式会社Askalカバン工房が手を組み、使用済みランドセルの再利用に関する新しいプロジェクトを立ち上げました。この取り組みは、経営学部の松本誠一ゼミを中心に進められ、若者の視点を活かしてランドセルに新たな価値を吹き込むことを目指しています。

プロジェクトの背景


ランドセルは、小学校入学時から卒業までの約6年間、子どもたちが日々使用する大切なアイテムです。しかし、その後の処分方法については多くの課題があります。現在、使用済みのランドセルの約59%は自宅に保管され、19%は廃棄されているとのデータがあります。これらのランドセルが持つ思い出や使用経験を再利用し、新たな価値を創出することが必要です。

アップサイクルプロジェクトの概要


このプロジェクトでは、学生たちが直接Askalカバン工房を訪れ、商品開発やマーケティングに関する提案を行います。具体的には、2023年9月7日に学生24名が一宮市にあるAskalカバン工房に訪れ、初めての提案会を開催します。その中で、ランドセルのリメイク商品やイベントのアイデアを実践する機会が与えられます。

価値共創マーケティングの重要性


近畿大学経営学部では、これまでに産官学連携を通じて多様な企業や自治体と協力し、「価値共創マーケティング」を研究テーマとしてきました。この手法をアップサイクルプロジェクトに取り入れることで、学生たちはお客様との共感の重要性を学び、その視点から新たな商品開発に挑むことが期待されています。

SDGsの実現に向けた取り組み


このプロジェクトは、単なる商品開発にとどまらず、持続可能な開発目標(SDGs)にも寄与するものです。学生たちは、製品がどのように作られているかを見学し、実際の製造過程を理解することで、SDGsへの取り組みを体感しながら学ぶことができます。

今後の展開


このプロジェクトは2025年3月までの期間中に続けられ、学生たちはさまざまな普及方法やイベントの開催について検討を重ねる予定です。また、企業サポーターの募集も行っており、多くの団体や企業がこの活動に関与することが求められています。

まとめ


ランドセルのアップサイクルプロジェクトは、使い終わったランドセルを新たな形で生まれ変わらせる試みとして注目されています。経営学部の学生たちが中心となり、若者の目線からのアイデアを形にするこのプロジェクトは、今後の持続可能な社会を作る一助となることが期待されています。ランドセルの新たな可能性に触れるこの機会を多くの人に知ってもらい、共に未来の教育と環境に貢献していきたいと思います。

会社情報

会社名
株式会社Askalカバン工房
住所
祐久字九百坪17-1
電話番号
0586-58-4531

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