AIシステム『青嵐』
2025-10-06 16:21:35

東京工科大学が新たに導入した大規模AIシステム『青嵐』の全貌とは

東京工科大学が手がける大規模AIシステム『青嵐』



東京工科大学は、教育の質をさらに向上させるために、大規模AIシステム「青嵐」を新たに導入した。このプロジェクトは、AIとビジュアライゼーションのソリューションを提供する株式会社ジーデップ・アドバンス(GDEP Advance, Inc.)との産学連携によるもので、2025年10月2日に発表された。

「青嵐」は、NVIDIAリファレンスアーキテクチャを基に構築されたもので、学内でのAI教育をより実践的かつ先端的に進めることを目的としている。このシステムは、AI技術を駆使した新しい学習環境の提供を通じて、学生たちが将来の技術者として活躍できる土台を作ることを狙いとしている。

プロジェクトの背景



東京工科大学は、2023年にNVIDIA社との学術交流連携を締結し、AI教育の推進に力を入れている。この連携を強化する一環として、「NVIDIA 学生アンバサダープログラム」や、コンピュータサイエンス学部の人工知能専攻の設置など、多岐にわたる取り組みを行っている。

AI技術は現在の教育と研究の中心として位置づけられ、次世代の技術者育成や社会課題の解決を図る「AI大学」構想を掲げている。この構想下に、AIテクノロジーセンターも設立された。

しかし、学生が小規模なプロジェクトに留まっていては、真の学びは得られないという課題があり、これを解決するために「青嵐」の導入が決定された。豊富な計算資源を学生たちが利用することで、皆が「みんなのAIスパコン」として活用できる期待が鮮明になった。

卓越した技術インフラ



「青嵐」は、最新のDGX™ B200を12台組み合わせたシステムで、高速広帯域接続により全ノードが連携。AI性能は0.9EFLOPS、推論性能は1.9EFLOPSを誇る。そのため、学生たちはトレーニングのための最高の環境を享受できる。

ジーデップ・アドバンスは、教育機関や企業のR&D部門に向け、最適なGPUソリューションを提供してきた実績があり、「青嵐」に必要なトータルソリューションを提供することが可能だ。このインフラは、国際的に評価されるクオリティを誇り、導入から運用支援までの一貫したサービスを展開する。

「青嵐」の名前の由来



「青嵐」は、西行法師の和歌に由来しており、東京工科大学のシンボルカラーである「青」と、AIの計算処理の「嵐」を組み合わせた命名である。この名の通り、青嵐は東京工科大学の学生に新たな知識の風を吹き込むことを目指している。

未来への展望



今後、東京工科大学はこのシステムを活用して様々な研究開発を行う計画である。AI技術を利用した実践的な人材育成プログラム、AI倫理やガバナンスの検証、デジタルツインプロジェクトなど、多彩な用途が期待されている。学長の香川豊氏も、AIリテラシーを持つ人材育成の重要性を強調し、社会の課題解決に寄与することを目指す。

ジーデップ・アドバンスのCEOである飯野匡道氏も、今回の取り組みは、学生がより積極的に研究開発に取り組むための環境を実現するものだと自信を表明している。

まとめ



東京工科大学の大規模AIシステム「青嵐」は、次世代の技術者育成に向けての重要なステップであり、産業界との連携や社会問題の解決にも繋がることが期待されている。教育と革新の融合がどのように展開されていくのか、注目が集まるところだ。


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会社情報

会社名
株式会社ジーデップ・アドバンス
住所
東京都中央区晴海1-8-12トリトンスクエア オフィスタワーZ 5階
電話番号
03-6803-0620

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