SBIホールディングスと新日本科学が米国で共同ファンド設立へ
2024年9月に、SBIホールディングス株式会社と株式会社新日本科学が米国のPlug and Playと提携し、共同ファンド「SBI US Gateway Fund」を設立することを発表しました。この動きは、両社が持つ豊富な知識と経験を活かして、北米のアーリーステージ企業への投資を促進することを目的としています。
1. 共同ファンド設立の背景
削減した投資リスクと新興ビジネスの成長を支えるため、SBIホールディングスと新日本科学は2024年7月31日に米国におけるビジネスインキュベーション事業に関する業務提携を締結。その一環として、本共同ファンドの設立に至りました。今回のファンドは、主に北米のアーリーステージのスタートアップ企業に焦点を当て、特にAIやバイオテクノロジーといった革新的技術を扱う企業への資金提供を行います。
2. Plug and Playの役割と特徴
Plug and Playは、米国シリコンバレーに本社を置くイノベーションプラットフォームで、これまで5600社以上のスタートアップを支援してきた実績があります。同社の豊富なネットワークと専門知識を活かし、共同ファンドの投資先企業に対しても戦略的成長機会を提供する計画です。Plug and Playは、加えて新たにシアトル地域にも拠点を設置し、日米のスタートアップを対象としたアクセラレーションプログラムを提供することになります。
3. SBIグループと新日本科学の期待
両社はこの共同ファンドの設立を通じて、米国市場における新たなビジネスチャンスを探し出し、次世代の産業育成にも寄与する意向です。また、ファンドの規模は4000万米ドルとされ、主に北米のアーリーステージ企業を対象にした投資を行い、技術革新を生み出す支援を進めていく予定です。
4. 結論
SBIホールディングスと新日本科学、そしてPlug and Playが手をたずさえ、革新技術を持つスタートアップへの支援を強化することで、さらにはグローバルな競争力を高めることが期待されています。この新たな取り組みは、今後の企業価値向上にも寄与すると見込まれています。
この共同ファンド設立から生まれるシナジー効果により、投資先企業の成長が後押しされ、世界的なバイオテクノロジーエコシステムの発展にも寄与することでしょう。