バリアフリー映画祭
2025-10-04 17:35:33

国立映画アーカイブで楽しむバリアフリー映画「それから」と「(ハル)」の魅力

バリアフリー上映で味わう名作映画



2025年11月15日、国立映画アーカイブにて「映画監督 森田芳光」の特別上映企画として、二つの名作映画がバリアフリー上映されます。これにより、すべての人が映画を楽しめる機会が提供され、多様な視点からの鑑賞体験が可能になります。

上映作品の紹介



『それから』 (1985年)



この映画は、森田芳光監督にとって特に重要な作品であり、文豪夏目漱石の文学を元にした作品です。日本映画界の巨星、松田優作が主演し、130分間のドラマはモラトリアムにある青年たちの葛藤を描いています。緊張感のあるストーリー展開は、視覚的にもしっかりとした演出が施されています。

多くのベテランスタッフが揃い、野心的な試みが実施されている本作は、1985年のキネマ旬報ベスト・テンで第一位を獲得。森田監督の独特な視点が詰まったこの映画は、多くのファンに愛されています。

『(ハル)』 (1996年)



もう一つの上映作品、『(ハル)』は、遠く離れた二人の男女がパソコン通信を通して心を通わせるストーリーです。深津絵里と内野聖陽が主演し、119分の映画は心理的な深みを持っています。この作品は、登場人物たちの心の変化を繊細に描いており、エドワード・ホッパーの絵画が持つ静かな美しさが映像で表現されています。

作品の中に散りばめられた感情の波は、視覚・聴覚障害者向けの字幕や音声ガイドでより多くの人々に伝わることでしょう。

バリアフリー上映の概要



今回は聴覚障害の方に向けた日本語字幕や、映画の音声を大きくするヒアリングループシステムを導入しています。また、視覚障害者向けには音声ガイドをFM配信し、ラジオの貸出も行います。このような取り組みにより、障害のある方々も映画を共に楽しむことができるのです。

予約方法



ヒアリングループや音声ガイドを希望される方は、事前にメールまたはFAXでの予約が必要です。聴覚・視覚障害の方も含め、全ての鑑賞者が快適に観賞できるよう、席数や貸出機器には限りがありますので、早めの申し込みが推奨されるでしょう。

申込方法



予約は以下の情報を記載して行ってください。
  • - 希望の上映回
  • - 願いする字幕・ヒアリングループ・音声ガイドの種類
  • - 来場者全員の名前 (付き添い者については人数のみでも可)
  • - 希望座席数 / ラジオ希望台数
  • - 連絡先

この特別な上映イベントは、映画におけるコミュニケーションと理解を深め、全ての人が参加できる映画の楽しみ方を提供する重要な機会です。

詳細情報



  • - 日時: 2025年11月15日(土)12:30『それから』、16:00『(ハル)』
  • - 場所: 国立映画アーカイブ長瀬記念ホール OZU(東京都中央区京橋 3-7-6)
  • - 料金: 障害者手帳を持つ方は無料(付き添者は原則1名まで)
  • - 公式サイト: 国立映画アーカイブ

このバリアフリー上映が、障害の有無にかかわらず、多様な映画体験を提供しました。友人や家族と共に、名作を鑑賞する素晴らしい機会をお見逃しなく。


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会社情報

会社名
文化庁
住所
京都府京都市上京区下長者町通新町西入藪之内町85番4
電話番号
075-451-4111

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