アストロスケール、インドの宇宙企業と連携し持続可能な宇宙環境を目指す

アストロスケール、インド企業との連携を強化



株式会社アストロスケールホールディングス(以下、アストロスケール)は、持続可能な宇宙環境の実現に向けて、インドの宇宙産業における活動を強化するため、現地企業3社との間で覚書(MOU)および共同事業契約を締結しました。これにより、アストロスケールはインド市場及び他国市場に対する協力の枠組みを拡大していく方針です。

このたびMOUおよび共同事業契約を締結したのは、以下の3社です。
・Digantara社(バンガロール)
・Bellatrix Aerospace社(バンガロール)
・MEMCO Associates (India) Private Limited社(バンガロール)

インドでは宇宙産業が急速に発展しており、特にスタートアップ企業の活動が盛んです。最近の政策により、民間の宇宙活動が促進され、将来的な市場の成長が期待されています。今回の契約に基づき、アストロスケールは宇宙状況把握(SSA)や軌道上サービスの分野で、より一層の協力を進めることになります。

代表取締役社長のコメント



アストロスケールの代表取締役社長である加藤英毅氏は、インド市場への参入を長らく検討してきたと述べています。「インドでは現地企業や政府機関とのパートナーシップを通じて、さまざまなビジネス機会を見出すことができると考えております。Digantara社とBellatrix社は、新興宇宙企業として注目を集めており、それぞれのユニークな技術によって市場への参入機会を増やすだけでなく、当社との協力関係の形成も期待できます」とコメントしました。

MEMCO社は、40年以上の経験を持ち、日本企業とのビジネスにも携わっている企業です。市場開拓支援やプログラム運営において豊富な知識を有しています。

今後、AI技術を持つDigantara社と革新的な技術を持つBellatrix社との連携により、アストロスケールはデブリの除去や宇宙の持続可能性に向けた新たなソリューションを提供していくことが期待されます。また、これらの覚書はそれぞれ独立しており、必ずしも4社間での協力を意味するものではないものの、将来的な連携の可能性も模索できる状況が整ったとしています。

アストロスケールの取り組み



アストロスケールは、宇宙の持続可能な発展を目指し、さまざまな軌道上サービスを提供してきました。衛星の寿命延長や故障機・デブリの除去など、多岐にわたるサービスを展開しており、より持続可能な宇宙の未来を築くためのリーダーとしての地位を確立しています。最近ではELSA-dやADRAS-Jなどのミッションを通じて、その技術を実証し、国際的な協力にも力を入れています。

アストロスケールの宇宙機は、日本の宇宙航空研究開発機構(JAXA)や米国、欧州の様々な機関で既に採用されており、信頼性も確立されています。さらに、アストロスケールは日本国内にとどまらず、英国、米国、フランス、イスラエルにおいても事業を展開し、国際的なプレゼンスを高めています。

今後の動向に注目が集まるアストロスケールのインド市場への進出と、宇宙の持続可能性に向けた取り組みに期待が寄せられています。

会社情報

会社名
株式会社アストロスケールホールディングス
住所
東京都墨田区錦糸4-17-1ヒューリック錦糸町コラボツリー
電話番号

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