エレクスと北紡のMOU締結について
2025年9月25日、エレクス株式会社(埼玉県さいたま市)と北紡株式会社(石川県白山市)が生成AIデータセンター事業に関する基本合意書(MOU)を結びました。この合意により、両社は市場調査やマーケティングなどを共同で Progressすることを目指します。
MOU締結の背景
現在、生成AIの活用が進む中で、高性能計算(HPC)インフラへの需要が急激に高まっています。それに伴い、分散型AIインフラや環境に優しいデータセンターの必要性が増しています。エレクスと北紡は、優れた電力供給、冷却方法、環境対策の実現が成功の鍵となると認識し、協力関係を築くことにしました。
合意項目の概要
今回のMOUには主に以下の内容が含まれています:
1.
共同推進のマーケティング・事業化検討:潜在顧客の調査、ターゲット市場のニーズ分析、効果的なブランド戦略やデジタルマーケティングの実施などを行います。
2.
事業計画の共同策定:初期投資額の計算や補助金の利用可能性の調査など、事業推進に必要な体制を整えます。
想定するデータセンターのアーキテクチャ
計画では、データセンターは北紡の白山本社工場敷地内に設置される予定です。冷却には井戸水を利用し、安定した環境を整える計画です。また、将来的には再生可能エネルギーの活用を目指し、エレクスがNVIDIA製のGPUを搭載したサーバーを安定的に供給できる体制を整えます。
今後の計画
両社は、2025年の第4四半期には共同で市場リサーチを開始し、その後、段階的に事業計画の策定や実証実験を進める予定です。具体的には、以下のスケジュールが考えられています:
- - 2025年Q4:市場リサーチ及びニーズ試算、概念設計。
- - 2026年Q1:事業計画の策定、資金調達の検討。
- - 2026年Q2以降:需要に応じた拡張を順次行っていく。
エレクス代表のコメント
エレクスの代表取締役である鈴木良雄氏は、「生成AIの社会実装には、しっかりとした電力供給と冷却、環境への配慮が不可欠」と述べています。北紡の拠点とエレクスの技術力を組み合わせ、この新しいデータセンターの計画をしっかりと進めていく意向を示しました。日本のAI関連事業の競争力強化に寄与することを目指しています。
会社概要
エレクス株式会社
北紡株式会社
- - 所在地: 石川県白山市(白山本社工場)
- - 代表者: 粕谷 俊昭
- - 証券コード: 3409(東証スタンダード)
このMOUを機に、エレクスと北紡がどのような具体的成果を生み出すのか、今後の展開に注目が集まります。両社の技術とノウハウが結集した新たなデータセンターが、AI分野にどのような変革をもたらすのか期待されます。