東京の都市空間を彩る写真の祭典「T3」2025年に開催

2025年10月4日、東京で日本最大級の都市型アートフェスティバル「T3 PHOTO FESTIVAL TOKYO」が開催されます。今年で7回目となるこのフェスティバルは、八重洲、日本橋、京橋、銀座の4つのエリアで展開され、24日間にわたり様々なアート企画が目白押しです。

「T3」は、フェスティバルやアートフェア、育成事業から成る包括的な写真プロジェクトであり、2017年の設立以来、毎年多くの観客を集めています。昨年は75万人以上が来場し、都市型のアートイベントとしての成功を収めてきました。国際的なアーティストによる作品展示を通じて、東京を文化観光の中心地へと押し上げる「T3」の理念は一貫しています。

今年のテーマは「庭 / Garden」。フランスの思想家ジル・クレマンが提唱する「生きた庭」の概念をもとに、都市空間に新たな視点を提供しようとしています。外来種のように様々な写真作品が東京の街に差し込まれ、訪れる人々が偶然の出会いや交流を楽しむ新たな「庭」が創造されることが期待されています。

具体的な企画も多彩です。
1. 企画展「City as Garden」：東京の都市空間を「創作の庭」ととらえ、スティーブン・ショアやメリッサ・シュリークなど著名なアーティストによる個展が開催されます。
- 場所：東京ミッドタウン八重洲、東京建物八重洲ビル、日本橋ビル

2. 「T3 NEW TALENT」：日本の写真文化を盛り上げるプロジェクトとして、新進アーティストによるグループ展が実施され、選ばれたアーティストたちの新しい作品が紹介されます。
- 場所：後日発表

3. 国際共同企画「STUDIO＋拡張する現代写真」：MEP（パリ）との連携による新進作家と実験的な作品の展示が行われ、国際的な視点で現代写真を探求します。
- 場所：TODA BUILDING

4. 「I’m So Happy You Are Here」：日本の女性写真家による視点や表現の多様性を紹介する展覧会も企画されています。これはAperture社から出版された写真集に基づいて開催されます。
- 場所：東京スクエアガーデン

また、会期中には国際的なアーティストやキュレーターによるトークイベントなど、交流の場も設けられ、多様な人々が集うことが期待されています。

東京をアートに溢れた都市にすることを目的とした「T3」。市民や観光客にとっても、写真を通じて新たな文化体験ができる貴重な機会となるでしょう。

開催概要