RAYVENが受賞
2025-11-20 09:23:09

大阪のAIスタートアップRAYVEN、NEDOの権威ある賞を受賞し生成AIの安全性を追求

大阪のAIスタートアップRAYVENがGENIAC-PRIZEを受賞



大阪が誇るAIスタートアップ、株式会社RAYVEN(レイブン)がこのたび、国立研究開発法人の新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の権威ある懸賞金活用型プログラム「GENIAC-PRIZE」で、生成AIの安全性向上に向けた技術が高く評価され、受賞しました。設立わずか1年4ヶ月の若い企業が、大手企業や研究機関と肩を並べて選ばれることは、業界における彼らの革新性と技術力を証明する重要な出来事です。

受賞の背景と目的



最近の生成AI技術の急速な普及に伴い、AIエージェントによる外部システムとの接続が増えてきています。この接続基盤として特に注目されているのが、アメリカのAnthropic社が提案する「Model Context Protocol(MCP)」です。MCPは、AIモデルが外部ツールやデータと効果的にやり取りするための共通規格として期待されています。しかし、同時に生成AIが引き起こす意図しない情報アクセスやセキュリティリスクも目立つようになってきました。このリスクを適切に管理し、企業の機密情報を守るための安全な運用が求められています。

技術の概要



RAYVENは、AI利活用に関連する課題を解決するために、MCP関連管理基盤技術の特許に基づく「MCPサーバーの多層防御アーキテクチャ」を開発しました。このシステムには以下の三つの主な特徴があります:

1. 階層的権限制御機構



業務に関わるスタッフの役割や職種に応じて、アクセス許可を動的に調整し、必要最低限度の情報へのアクセスを可能にします。これは情報の漏洩を防ぎ、誰がAIをどこまで利用できるかを管理するための重要な措置です。

2. リアルタイム異常検知



MCPサーバーへのアクセスパターンを常時監視し、異常な挙動を即座に検知して遮断します。この機能により、不正アクセスを未然に防ぐことが可能となります。

3. 監査ログの統合管理



AIが行ったすべての操作を記録し、可視化します。この透明性の確保により、インシデントが発生した際の追跡が容易になります。

これらの技術によって、企業は安心してAIエージェントを業務に導入することができ、生成AIの利用促進と安全性の両立を図っています。特に、RAYVENのシステム「Tumiki」は、MCPサーバーを安全に管理するためのソリューションを提供します。

今後の展望



RAYVENは今後もNEDOの「GENIAC-PRIZE」を通じて、2026年3月に向けた本審査に向けた開発を進めるのと同時に、トライアル審査で提案したプロトタイプをより実用的な製品へと進化させます。具体的には、実証実験のためのパートナー企業を募り、セキュリティ機能の実装を進める予定です。

また、開発者コミュニティに向けて技術のオープンソース化を検討しており、標準化の推進も企業の使命としています。生成AIが社会基盤としての役割を果たす中で、安全性を優先する取り組みは、私たちの最も重要な課題です。RAYVENは、AIが働く未来を、誰もが利用できる形で実現するために、技術と社会への貢献を続けていきます。

株式会社RAYVENについて



  • - 設立年: 2024年7月
  • - 所在地: 大阪府大阪市北区中津7丁目6-25 プレサンス梅田北オール802
  • - 事業内容: Tumiki MCP Managerの開発・運営、AIエージェント開発、カスタムMCPサーバー構築、Apps in ChatGPT開発
  • - 公式サイト: RAYVEN公式サイト

RAYVENでは、生成AIの安全性と運用基盤を支えるエンジニアを募集しています。興味のある方は、ぜひお問い合わせください。 詳しくは公式サイトをご覧ください。


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会社情報

会社名
株式会社RAYVEN
住所
大阪府大阪市北区中津7丁目6-25プレサンス梅田北オール802
電話番号
070-8437-9586

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