宿泊業界を進化させるAI接客エージェント「Hosport」
株式会社ホスポートが開発した宿泊業界向けのAI接客エージェント「Hosport」は、最新の技術を駆使し、新たにAI電話機能の提供を開始しました。この機能では、OpenAIが発表したRealtime APIとSIP(Session Initiation Protocol)の連携を利用することで、遅延の少ない自然な会話が可能になります。この取り組みにより、宿泊施設の電話対応業務の負担が飛躍的に減少し、ゲストとのやりとりがよりスムーズになることが期待されています。
AI電話機能の新たな特徴
1. 自然な会話を実現
AI電話機能は、リアルタイムの音声対話を可能にし、話者のテンポを損なわない自然なコミュニケーションを実現します。従来のトランシーバーのような「区切って話す」印象が払拭され、クエリを理解する過程や回答に至る体験が非常にスムーズになりました。
2. タイムリーな通話履歴管理
通話が終了すると、全ての会話履歴は自動的に文字起こしされ、要約されます。これにより、管理画面に通話記録が反映され、さらにSlackなどの社内ツールに即時共有されます。このプロセスにより、通話履歴の見える化が進み、社内情報の連携がより円滑になります。
3. 知識ベースの一元活用
「Hosport」は、メールやLINE、WhatsApp、予約サイトからのメッセージなどあらゆるチャネルを一元管理し、多言語で応答する能力を持っています。新たに導入されたAI電話も、既存のテキスト知識ベースをそのまま利用するため、新たなデータベースの構築は不要です。現在、多言語対応が可能であるものの、電話機能では日本語、英語、韓国語、中国語の4言語にまず対応しています。
4. 人間とAIの協調
AIが回答できない質問に対しては、予約情報や要件をヒアリングし、スタッフからの折り返しを提案します。また、緊急性が高い場合は事前に設定された番号へ即時転送が行われます。さらに、宿泊施設がスタッフによる対応を重視したい場合には、AIに接続する前にフロントに着信転送を行う方法も用意されています。
AI電話のデモ体験
架空のホテル「Hosport 東京」に電話をかけると、最新のAI電話体験を実際に試すことができます。チェックイン時間やアメニティ、アクセス情報について質問を通じて、AIの反応を体験できます。デモ電話番号は【050-1807-2383】です。
選択したい言語(日本語、英語、中国語、韓国語)の選択肢が最初に案内されるので、参加者が自身の希望する言語を選ぶことができます。ただし、デモ通話は1回につき最大3分という制限があります。
Hosportの未来
2024年11月に正式リリースされたHosportは、これまでに74の宿泊施設へ導入され、累計40,000件以上の問い合わせに応対しています。AIが即戦力として機能することで、人手不足に悩む宿泊業界に新たな選択肢を提供しています。「宿泊業界のDXを人間らしさを保ちながら実現する」というミッションのもと、AIが業務の効率化を図る一方で、ホスピタリティを大切にする新しいアプローチを提供しています。
興味のある方は、ぜひHosportの公式ウェブサイトをご覧ください。