愛媛県今治市で開催される国際海事展「バリシップ2025」の全貌

西日本最大の国際海事展、「バリシップ2025」の紹介

2025年5月22日から24日の3日間にわたり、愛媛県今治市で開催される国際海事展「バリシップ2025」は、今治市が誇る西日本最大の海事イベントです。本展では、24か国約380社が出展予定で、2万人以上の来場者が見込まれています。これは、同展が9回目を迎えるにあたり、過去最大規模での開催となります。

今治市は、造船会社や海運企業、舶用機器メーカなどの集積地として、日本国内でも屈指の海事クラスターを形成しています。そのため、「バリシップ2025」もまた、世界中の海事関連企業や専門家にとって関心が高い展示会となるでしょう。2025年のテーマ「今治で未来と出会う―Find the Future in Imabari」は、未来志向の技術革新と国際交流の場としての意義を強調しています。

「バリシップ2025」が提供する体験

イベントの最終日、5月24日（土）は一般公開日として開放され、この日にはビジネス関係者だけでなく一般の参加者も楽しめる催しが多数用意されています。メイン会場であるテクスポート今治では、来場者が最新の海事技術や製品に触れることができます。この機会を利用し、子どもから大人まで幅広い層が海事業界に親しむ企画が展開されます。

また、工場見学や体験型イベントも計画されており、市内の造船・舶用工業の現場を直接訪れることができる貴重なチャンスです。さらに、今治港ではハイブリッド旅客船「HANARIA」や次世代内航船「SIM-SHIP1 mk2」の見学会が行われ、子ども向けワークショップも用意されています。これらのプログラムは、次世代の海事人材育成にも資するものです。

今治市の未来志向の取り組み

今治市は、海事産業を中心に「瀬戸内の世界都市」を目指した未来志向のまちづくりに力を入れています。世界的な造船や舶用関連企業が集まるこの地域は、技術力と人材の蓄積によってすでに海事都市としての基盤を築いています。今後は、地域企業との連携を深め、国際的な海事ネットワークの強化を図ります。

「バリシップ2025」は、今治市が持つ海事関連技術と人材の発信の場であり、世界の海事業界における位置づけをさらに強固にする契機となります。今後も注目を集め続ける今治市の挑戦に期待が寄せられています。