京都を楽しむ「おやじ京都吞み」トークイベント
近年、京都の魅力がどんどん広がっていますが、特に海にまつわる話題も注目されています。2025年6月21日、KBSホールでは、角野卓造さんと近藤芳正さんの人気テレビ番組「おやじ京都吞み」とのコラボレーションイベント「第2回おやじ京都吞みトークイベントおやじに乾杯!2025 ~銘酒と楽しむ京都の海の幸~」が開催されました。昨年の大好評を受けての第二弾です。
このイベントは、一般社団法人海と日本プロジェクトin京都の主催で、地元の海や日本酒の魅力を大人向けに発信することをテーマにしています。参加者354名を感動させた内容には、海の環境問題や地域の酒蔵が持つ魅力が詰まっています。
日本酒の魅力を語る
最初のセッションでは、日本財団の海野光行常務理事が、地元の酒蔵である佐々木酒造の佐々木晃社長、向井酒造の杜氏・向井久仁子さんを迎え、日本酒にまつわるトークが展開されました。佐々木酒造では、歴史深い水を使用した酒造りの内幕が話され、向井酒造では効率的な酒蔵の運営方針が紹介されました。
特に、佐々木酒造が使用しているのは、豊臣秀吉や徳川家康が愛した水源から得られたもので、歴史を感じさせる酒造りは参加者に強い印象を与えました。
京都の海を守る
続いて、海野常務理事による講演が行われました。彼は海の重要性、地元の魚を食べることで地域の海を守ることができると熱弁しました。海洋環境の問題に触れ、特に海水温の上昇や磯焼けの原因についても詳しく解説。参加者たちは、新種の魚が発見され続けていることに驚きながらも、海の現状に対する理解を深めました。
「アイゴ」の煮付けをゲストの二人と一緒に試食した際には、実際に地域の恵みを感じる大切さを再確認した瞬間となりました。結局、「地域で獲れた魚を知り、食べることでこそ、海を守れる」とのメッセージが印象的に胸に響きました。
福の酒の思い出
イベントの後半には、居酒屋探訪家の太田和彦さんが特別ゲストとして登場しました。昨年末の「おやじ京都吞み」ロケの思い出話を織り交ぜながら、酒と肴に関する質疑応答の時間では、観衆の興味を引きつけました。太田さんの居酒屋選びの極意やプライベートの飲み方についてのヒントも得られ、場は大いに盛り上がりました。
会場には、丹後市による「丹後王国」と「ちょっと丹後」のブースが設けられ、地元食材を使ったおつまみや加工品が販売されました。これにより来場者は、イベントを通して地域の文化を身近に感じることができました。
団体の活動
「海と日本プロジェクトin京都」では、若者たちに地域の海を理解してもらうための活動に注力しています。京都の海について考え、行動する機会を提供し、魅力的な地域づくりを目指しています。また、全国的に展開されるこのプロジェクトでは、単なる情報の発信ではなく、海へのアクションを促すムーブメントを広げていくことを目指しています。
このような取り組みを通じて、多くの人々が海と京都の魅力を再発見し、持続可能な未来に向けた一歩を踏み出すことが期待されています。イベントに参加した皆さんも、その一部として京都の海の未来に寄与していくことでしょう。