ARで楽しむ歌舞伎
2021-01-05 13:30:05

片岡愛之助がARで歌舞伎を届ける新しい観劇体験

映像の中に生きる伝統の喜び



片岡愛之助が主演するARアプリ『Reverse Reality~KABUKI Performance "Shakkyo"~』が登場しました。これは、伝統ある歌舞伎と先端技術が融合した革新的なエンターテインメント体験を提供するもので、スマートフォンやタブレットを通じて、歌舞伎を身近に感じられる新たな試みとして注目されています。

ARで舞台が目の前に



このアプリでは、片岡愛之助が演じる獅子が目の前で舞踊を披露します。約6分間の演技がAR技術によってリアルに再現され、誰でもどこでも観劇できる新しい形の歌舞伎が実現しています。利用者がいる場所がそのまま舞台となり、美しい蝶や牡丹の演出と共に、力強い演技を楽しむことができるのです。

特に注目すべきは、AR技術の立体的な映像表現です。舞踊の中でも獅子が毛を振るシーンはとても迫力があり、従来の舞台に劣らない臨場感を与えます。ボリュメトリックキャプチャ技術を活用して、実際に撮影された映像から3Dデータを生成し、勇ましい表情や毛の流れまで緻密に再現されています。

新しい楽しみ方



本アプリでは、ARによる観劇体験に加え、特別な背景映像を使用してPCやタブレットで観劇する別の楽しみ方も提供します。これにより、さまざまな環境で歌舞伎を楽しむことができ、特に若い世代にとっても身近なものとして受け入れられることが期待されています。

コロナ禍の中での取り組み



新型コロナウイルスの影響で、多くの伝統芸能が危機に直面しています。しかし、今回のARアプリの開発は、そんな中でも歌舞伎を身近に感じてもらうための重要なステップと言えます。歌舞伎の公演は感染拡大の影響で多くが中止されていましたが、今後はこのようなデジタルコンテンツを通じて、歌舞伎の魅力をより多くの人に伝えていくことが求められています。

エンターテインメントとテクノロジーの融合



このプロジェクトは、松竹株式会社が2018年に設立したジョイントベンチャー・ミエクル株式会社と連携して進められています。エンタテインメントとテクノロジーが融合した新しい体験提供の試みは、歌舞伎だけでなく、その他多くのエンタメ分野にも波及していくでしょう。

私たちの観劇体験は、これからも変わり続け、進化していくことが期待されています。ARやVR、MRなどの先端技術を活用することで、次世代のエンターテインメントの形がどのように発展していくのか、その行く先がますます楽しみです。

今後の展望



歌舞伎は多くの人々にとって特別な存在であり、観劇に足を運ぶことはハードルが高いと感じる方も多くいます。しかし、このアプリを通じて歌舞伎に興味を持っていただき、「生の舞台を見てみたい」と思っていただける機会が生まれれば、大変嬉しい限りです。

この新しい観劇体験が、日本の伝統芸能の未来につながることを願ってやみません。

会社情報

会社名
松竹株式会社
住所
築地4-1-1東劇ビル10階
電話番号

関連リンク

サードペディア百科事典: 歌舞伎 AR技術 片岡愛之助

Wiki3: 歌舞伎 AR技術 片岡愛之助

トピックス(エンタメ)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。