国際女性デーに寄せる同意の意識調査
3月8日の国際女性デーに合わせて、マッチングアプリTinderとNPO法人mimosas(ミモザ)が共同で実施した「恋愛・親密な関係における同意」に関する意識調査の結果が発表されました。この調査は、全国の18〜33歳の若者を対象に行われ、同意の概念が今の若者世代にどれほど浸透しているのかを探るものでした。
同意は信頼関係を育む
調査によると、Z世代(18〜25歳)の57%が「同意は信頼関係を深める」と答えています。また、全体の94.6%が「同意は重要」と認めており、性的行為に限らず、写真撮影や個人情報の共有においても多くの人が同意を必要と感じています。
しかし、同意を確認することが「難しい」と感じる人も多く、男性は45.2%、女性は33.7%がそのように回答。特に若い世代においては、同意の重要性が理解されているにも関わらず、実践には心理的なハードルが存在することが浮き彫りとなりました。
男女差と認識の違い
また「同意はお互いに確認するもの」と考えるのは女性が80.4%と多い一方で、男性では64.7%に留まるなど、男女間の認識には違いがあることもわかります。女性は自分が同意を確認するという意識が低く、男性はその責任を重く捉えがちな傾向がみられます。この認識の差は、同意を取りやすくする要素として機能する可能性があります。
心理的ハードルの正体
「同意を取るのが難しい」と感じる理由として最も多かったのが、「断られるかもしれない不安」(53.7%)や「雰囲気を壊してしまう懸念」(54.4%)、さらには「どう伝えればよいかわからない」といった理由です。このように、同意に関する壁は無関心からではなく、関係を大切にしたいという思いからきています。
実際、女性の39.2%が「断れなかった経験がある」と答え、その後の後悔や自己嫌悪に繋がったという意見も多いです。しかし一方で、「断ったことが大きなトラブルにならなかった」とする回答も見受けられ、同意を取ることの安心感を持つことも可能であることが示されています。
実践の不足と啓発の必要性
調査では、62%の人が「同意の取り方を学んだことがない」と回答しました。特に26〜33歳の女性については75%に及びます。このことから、教育の不足が同意確認における先進的な知識の欠如を引き起こしていることが伺えます。
Tinderは、こうした状況を改善するために、アプリ内での啓発活動を行っており、スワイプ画面に同意に関する情報を発信しています。これにより、ユーザーが同意の重要性や具体的な取り方を理解する手助けを行っているのです。
変わる社会の中で
今回の調査を発表したmimosas代表理事の疋田万理氏は、「同意は新しいスタンダードとなりつつある」とし、より多くの若者が安心して意思を表現できる関係性の構築を促しています。このように同意は今や特別なものではなく、コミュニケーションの一部として受け入れられるべきものです。
Tinderの広報も、「同意は出会いのプロセスで重要な要素」と強調し、安心してノーと言える文化の醸成を目指しています。国際女性デーを機に、同意についての理解が深まり、より良い人間関係が築かれることを期待したいです。