Tractableの建物ソリューション事業、NTT-MEへの譲渡
Tractable Inc.、Tractable Ltd.、及び日本法人のTractable株式会社は、NTT-ME(株式会社エヌ・ティ・ティ エムイー)に対し、同社が展開していた「建物ソリューション事業」の譲渡契約を締結しました。この事業は、損害保険会社向けに提供されている最先端の画像認識AI技術を用いたものであり、今後も防災や地域の安全に寄与するものとして期待されています。
1. 事業譲渡の背景
近年、気候変動による自然災害の頻発化や激甚化が問題視されています。それに伴い、地域や個人単位での対策がますます求められている中、NTT-MEはNTT東日本グループの一員として、これまで多くの信頼性高い通信サービスを提供してきました。その実績を活かし、地域の「災害に強いまちづくり」に向けたデジタル技術活用が進められています。
一方で、トラクタブルは画像認識AIによる損害査定のリーディングカンパニーとして、世界の大手保険会社トップ100社のうち25社にその技術を導入するなど、様々な業種で業務プロセスの革新に取り組んできました。特に建物ソリューション事業は、損傷査定の効率化と保険金支払いの迅速化を実現している点が注目されています。
2. 事業譲渡の目的
今回の譲渡では、NTT-MEの地域との密接な連携と、トラクタブルの先進的な画像認識AI技術を掛け合わせることで、建物ソリューション事業のさらなる社会的実装を加速させることが目的です。特に、NTT-MEが提供する防災ソリューションとの連携により、地域の安心・安全をデジタル分野からも強化することが期待されています。
3. 具体的な実施内容
譲渡される「建物ソリューション事業」には、以下の2つの主要サービスが含まれます。
1.
Property Estimator: 画像認識AIを活用し、建物の損傷写真を元に修理金額を算出するサービス。
2.
Property Underwriter: 建物写真を基にした損傷状況の評価を行うサービスです。
このように、画像認識AIを利用した評価機能により、より迅速かつ正確な査定が可能になります。
4. 譲渡の完了日
本事業の譲渡が完了するのは、2025年8月29日金曜日を予定しています。今後の進展にもぜひご注目ください。
この事業譲渡によって、地域防災や損害保険業界において、さらに安心・安全な社会の構築が進むことが期待されます。